月: 2017年11月

何故糖新生が起こるのか

目次
  1. 糖新生とは
  2. 何故糖新生が起こるのか
    1. ブドウ糖は必要不可欠なエネルギー源
    2. 最初に肝臓のグリコーゲンを消費
    3. 血糖が不足すると糖新生が起こる
 

糖新生とは

糖新生(とうしんせい、gluconeogenesis)とは、飢餓状態に陥った動物が、グルカゴンの分泌をシグナルとして、ピルビン酸、乳酸、糖原性アミノ酸、プロピオン酸、グリセロール(脂質)などの糖質以外の物質から、グルコースを生産する手段・経路である。
糖新生(とうしんせい)とは、血中のブドウ糖量が低下したときに、肝臓や腎臓(微量)でブドウ糖を作り出す仕組みの事です。 中性脂肪など体脂肪が糖新生の原料として、またエネルギー源として消費されます。 炭水化物抜きダイエットを実践すると痩せるのは、この体脂肪が使われて脂肪が減っていく『糖新生』の仕組みを利用しているからですね。  

何故糖新生が起こるのか

ブドウ糖は必要不可欠なエネルギー源

血糖は、脳や赤血球や網膜などが必要とするとても大切なエネルギー源です。 脳は、ブドウ糖以外にケトン体をエネルギー源とすることができるので絶対に必要とは言えないかも知れません。 ケトン体の利用は、長い生物の進化の中で、ブドウ糖不足を補う術として後になって獲得したものだと思われます。   我々の母体である核DNAは、元々、ブドウ糖をエネルギー源として生きていました。 赤血球などの細胞には、ミトコンドリアがなく、核DNAだけなのでどうしてもブドウ糖を必要とします。   血糖値を上げるホルモンが、5つ(グルカゴン、コルチゾール、アドレナリン、甲状腺ホルモン、成長ホルモン)もあるのも、ブドウ糖が人間にとって必要不可欠なものであることを物語っていると思います。   我々の母体である細胞は、元来、ブドウ糖をエネルギー源として生きてきたので、はやりのダイエット法のスーパー糖質制限をずっと続けるのは人間にとってとても危険だと思います。   この点については、私の尊敬する夏木睦さんとは意見が異なりますね。 先生の著書「炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】」の豊富な知識と鋭い洞察力には、とても感心します。 お勧めの本です。 炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】~植物vs.ヒトの全人類史~ (光文社新書)

最初に肝臓のグリコーゲンを消費

血糖が不足してくると、いったん溜め込んだ肝臓からグリコーゲン (ブドウ糖)を徐々に放出して、ブドウ糖の量が不足しないように維持する 働きがあります。 ところが、肝臓に貯める事が出来るグリコーゲン量はあまり多くありません。 成人男性で100g前後といわれています。   無くなってしまったらどうするのでしょう?

そこで起きるのが糖新生です。

糖新生は、血糖値(=ブドウ糖の量)を維持するために肝臓でブドウ糖を作り出すシステムです。 人間にとって、ブドウ糖が必要不可欠なので糖新生のようなブドウ糖を生成するシステムがあるのです。    

血糖が不足すると糖新生が起こる

糖新生のために、ストックされているエネルギー源が体脂肪です。 人間は、絶食しても水だけあれば一ヶ月は生き延びられるといわれているのは、体に蓄積されている体脂肪を使って、ブドウ糖などのエネルギー源を作り出す、この糖新生のシステムがあるからです。
  1. 肝臓のグリコーゲン(=ブドウ糖)の在庫が切れる
  2. 肝臓は遊離脂肪酸を分解して、ブドウ糖を作り始める
  3. 作り出す作業のエネルギー源として、脂肪などを消費
  4. 結果、蓄えてられていた中性脂肪などが、どんどん減る
  5. 痩せる!

糖質(炭水化物)を摂りすぎなければ誰でも糖新生が起きます。

糖質をたくさん摂取すると、血中のブドウ糖が増えて、インスリンが大量分泌されます。 インスリンには、糖新生のシステムをストップさせる働きがあります。   糖新生のシステムを発生させるには、一日に摂取する糖質量はどのくらいが適切なのでしょうか? 現状では、明確なガイドラインはありませんが、およそ、130g/日以下に制限すれば、効果があるとされています。   ダイエットには、夕食の糖質制限がとても良い効果を発揮します。   糖新生は糖質制限時だけでなく、正常な状態でも激しい運動などで嫌気的な解糖系により生じた乳酸をグルコースに再生するためにも使用されています。   糖新生は、人間が生きるうえで必要不可欠の糖を補うためにあるのです。 ダイエット後は、適量な糖を摂取するよう心がけましょう。

高地に住む人は長生き

目次

  1. 高地に住む人が長生きな理由
    1. エネルギー生成系の変遷
    2. コーカサス地方の人は長生き
    3. 長野県は長寿
  2. 海女の血管年齢が若い理由

 

高地に住む人が長生きな理由

ズバリ、空気が薄いから。 空気が薄いと酸素濃度は同じであっても、酸素量は少なくなります。   酸素が少ないと、酸素をエンルギー産生の原料としているミトコンドリアの活性も落ちます。 ミトコンドリアの活性度は、年齢と共に徐々に上がるのですが、それが抑制されるため長生きができるのです。  

老化は、ミトコンドリア系エネルギーが解糖系エネルギーを凌駕することによって起こると私は考えています。 ですから、ミトコンドリア系を抑えてあげれば、その分長生きできるのです。  

エネルギー生成系の変遷

真核生物の2つのエネルギー系は概ね以下のような変遷をする。 幼少期から青年期 : 解糖系エネルギー優位 中年期 : 解糖系エネルギーとミトコンドリア系エネルギーが均衡 老年期 : ミトコンドリア系エネルギー優位   つまり、ミトコンドリア系エネルギー優位な状況を防げれば長生き出来ると思われる。 ミトコンドリア系エネルギーを抑える最も効果的な方法は、酸素供給を抑えることである。   だから、空気の薄い高地に住む人は長生きなのです。  

コーカサス地方の人は長生き

世界の中でも長寿者が多いことで知られているコーカサス地方は、黒海とカスピ海に挟まれたです地域の総称です。 コーカサス地方の中でもグルジアは、長寿国として有名です。

グルジアには長生きのお年寄りが多く、しかも元気に働いているといわれています。特に100歳を越えるご長寿の多くが、山間部の村に住んでいるようです。100歳を過ぎても馬を乗りこなす老人もいるのだとか。

カスピ海ヨーグルトが良いだの未精白のパンやナンを食べているからだと言われているが、そんなの関係ありません。 食べ物を真似てもだめなのです。 グルジアは、日本では国名として2015年4月まで政府が使用していましたが、今はジョージアと呼ばれています。 お相撲の栃ノ心の出身地ですね。以前は、グルジア出身として紹介されてましたね。 ジョージアは、コーカサス山脈を中心に国土の大部分が山岳地帯である。最高峰はシュハラ山(標高5201m)。200km離れたカズベギ山(標高5074m)が第2の高山で、唯一の活火山です。 空気は、かなり薄いです。  

長野県は長寿

長野県は、男女ともに平均寿命(2013年度)が全国トップです。 男性1位 長野県 80.88 男性2位 滋賀県 80.58   女性1位 長野県 87.18 女性2位 島根県 87.07   長野県は、標高が高いので長生きなんですね。

塩分が多いと短命などと馬鹿なことを言っている放送局がありますが、塩分と高血圧の関係はほとんどありません。 野沢菜を食べ沢山塩分を摂っている長野県が最長寿県ですから、今日から、塩分を控えるのは止めましょうね。  

海女の血管年齢が若い理由

海女の血管年齢が若い理由も、同じです。 数分間、息を止めて海に何回も潜る間、体に送られる酸素が制限されているのです。 そのため、ミトコンドリアの活性度は落ちています。 この酸素不足の状態は、高地に住んでいる人と同様なのです。

ベテランの海女は、動脈硬化の程度を反映する「血管年齢」が同じ年代の女性より10歳以上若いとの研究結果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームが発表した。水泳など有酸素運動が有効であることは知られているが、チームは「呼吸を止める潜水では、水圧の影響など別のメカニズムが働いている可能性がある」と指摘している。

  チームは、三重県志摩・鳥羽地区と千葉県南房総市で、海女115人(40〜70代、平均経験38年)と同年代の一般女性83人の計198人を対象に、動脈の壁の硬さを計測。年齢ごとに、両グループそれぞれを健康な日本人5000人以上の平均データと比較した。その結果、海女は約11歳若い人と同程度だった。
 

毎日新聞  

私は、酸素供給を抑えてミトコンドリアの活性度を下げることにより、相対的に解糖エネルギー系を活性度を上げ、成長ホルモンなどの分泌が促進されると考えています。 ミトコンドリアの勢力が増すと、核DNAを持つ母体が邪魔になってきて、それを抑制する作用が働きます。 これが老化の原因だと考えています。   ですから、ミトコンドリアの勢力を抑えることで、長生きすることができるのです。    

糖質制限の行方

目次

  1. 糖質制限ダイエット
    1. 何故痩せるのか
    2. インスリンは、血糖値を下げるホルモンではない
  2. 昔、人は血糖値が低かった
  3. 解糖系エネルギーは必要

 

糖質制限ダイエット

何故痩せるのか

糖質を摂っていると、タンパク質や脂肪に優先して、糖質を分解してエネルギーを得ます。 糖質が血液内にある状態では、なかなか脂肪は消費されません。 従って、糖質を制限して血中の糖質が少くなると、脂肪やタンパク質を消費しだして痩せるということになります。   アルコールは、蓄積することが出来ないエネルギー源なので、最初に消費されます。

その後に消費されるのが炭水化物(糖質)です。 アルコールは、糖質よりも先に消費されるので、アルコールを飲んだ時は、アルコールがなくなってから、糖質が消費され、その後、糖質がなくなってから脂肪やタンパク質が消費されます。 もっともアルコール分解酵素がない人は、吐いたり、下痢したりしてエネルギーとなることなく排出されてしまいますが、訓練(?)でアルコールを分解できるようになるので、遅かれ早かれアルコール摂取でエネルギーを産生します。

ですから、アルコールの好きな人は、残念ながら飲まない人に比べて痩せ難いのです。     炭水化物は、グリコーゲンとして僅かですが、肝臓や筋肉に貯蔵されます。 グリコーゲンとして体に僅かしか持つことが出来ず、糖質は直ぐに消費されてしまいます。   ですから、痩せるためには、先に消費されるアルコールと糖質を制限するのがとても効果的です。   私は、アル中なので、アルコール制限は厳しい。 そこで、仕方なく糖質を積極的に制限することにしました。 夜はごはん、パンは極力食べません。 糖はドーパミンを分泌させる中毒性の物質で、どうしても食べたくなります。

細胞質では糖を原料として、エネルギーを生成しています。 これが、核DNAが司る解糖系エネルギーです。 核は、糖を摂取しないと、この解糖系エネルギーが得られません。 核の栄養源を断つのですから、このことで、体に何らかの支障が発生しても不思議ではありません。   私は、糖を全く食べないのは体に良くないと思ます。 血管壁など糖を必要としている内臓があります。 糖質制限をすることにより、血管障害が発生するようです。 赤血球は、エネルギー源としてぶどう糖しか使えません。   ですから、1日2食の食事のなかで初めの食事に炭水化物は摂るようにしています。 朝食兼昼食に炭水化物を摂り、夜は少しに抑えています。   糖質制限で痩せる理由は、血液中に糖が少くなると積極的に脂肪やたんぱく質を糖に変えエネルギー源として消費するためです。   また逆に、血糖値が高いと余分な糖はインスリンによって中性脂肪に変えられ、太ることになります。

人は、主に脂肪ではなく、糖質の過剰摂取により太るのです。

 

インスリンは、血糖値を下げるホルモンではない

血糖値が下がるのは、インスリンが分泌されてから2時間も経ってからです。 このことからも、インスリンが直接血糖値を下げるホルモンではないことが分かる。 インスリンは余った血中の糖を中性脂肪に変える働きがある。 このことにより、糖を後でエネルギーとして使うために体に蓄えることがインスリンの主目的です。   決して、インスリンは、血糖値を下げることが目的のホルモンではない。 脂肪として、飢餓に備えるのが元々の機能なのである。  

血糖値を下げるホルモンがないのに、一方、血糖値を上げるホルモンは幾つもある。 グルカゴン、コルチゾール、アドレナリン、甲状腺ホルモン、成長ホルモンです。   血糖値を上げるホルモンは多重防御されているのに、血糖値を下げるホルモンはない。   何故だろうか。  

昔、人は血糖値が低かった

今は、糖尿病と言うことを聞いたことがないと言う人はいないと思います。 しかし、1万年以上前までは、血糖値が高い人などいなかったのではないでしょうか。 人間が多量の炭水化物を食べるようになったのは、1万年くらい前からです。 人間は、農耕を行うようになり、米や小麦を多量に食べるようになってから、糖質を沢山摂るようになったのです。  

解糖系エネルギーは必要

核DNAは、ぶどう糖を栄養源としてエネルギーを産生している。 核DNAは、ぶどう糖が主食である。  

だからこそ、人間には、ぶどう糖(血糖値)を上昇させるホルモンが幾つも備わっているのではないだろうか。   近年、脂肪が生成されるメカニズムが分かってきて、糖質を制限すれば痩せることが分かった。   糖質制限食を推奨したのは米国のアトキンス医師ですが、 残念ながら、心不全、動脈硬化、腎不全等で2003年に72歳で死亡しました。 私は、過度の糖質制限は危険だと思います。   現代人は、糖質を摂りすぎる傾向があるので、少し減らすことが適切な対処だと思う。 砂糖も昔はなかった。

私は、夜食の糖質摂取を極力抑えるプチ糖質制限を実践している。 まだ、始めて間もないが、お腹の脂肪は確実に減ってきています。  

ネクローシスはミトコンドリア破壊

目次

  1. ネクローシスとは
  2. ネクローシスはミトコンドリアを破壊

 

ネクローシスとは

ネクローシスは、日本語で「壊死」とも言われ古くから知られている。

確かに、ネクローシスが多量に発生した組織が壊死なのだが、壊死の

状態が観測できない形でもネクローシスは発生しているので、ネクローシスは

ネクローシスと呼んだ方が良いと思う。

ネクローシスを細胞壊死と言うこともあるが、壊死と言う言葉は使わずに、

ネクローシスはネクローシスとしたい。  

ネクローシスとしての現象が捉えられたのは比較的新しい。

そして、ネクローシスは、アポトーシスとは異なる細胞の死に方としてよくアポトーシスと対比される。

ネクローシス:高温、毒性物質、酸素欠乏、栄養欠乏などの非生理学的な要因で細胞自体と細胞器官(ミトコンドリアなど)が膨潤して細胞膜が破裂し、細胞内組織がばら撒かれ、その結果、炎症を伴う細胞融解が起きる現象がネクローシスである。

 

偶発的な死もしくは受け身的な細胞死であり、細胞死を惹起(じゃくき)(事件や問題を引き起こす事)する刺激が加わると、細胞内にカルシウムイオンが流入、とともにカルパインが活性化され、細胞膜タンパクなどが分解され、細胞膜チャネルの開放に伴って細胞内に細胞内液が流入し、リソソームが漏出(ろうしゅつ)することで、細胞が膨化(ぼうか)する(オンコーシス:oncosis)つまり、細胞質も核も崩壊し、組織全体に障害が波及する(ネクローシス:necrosis)、細胞内カルシウムイオンの増加は、ネクローシスの中心的特徴でタンパク質分解酵素(カテブシン)を活性化させ、重要なタンパク分解をします。

 

ネクローシスはミトコンドリアを破壊

血流を止めると、その先の組織が壊死することは良く知られている。

酸欠状態になると、ミトコンドリアは生きられない。  

ミトコンドリアが生きられない状態になると、核DNAはミトコンドリアを排除しようとして、

細胞を膨潤させ破裂して排斥するのではないだろうか。

ミトコンドリアが生きられない状態というのは、酸欠のほか、阻害する毒性物質や細菌など

があったりしても同様と考えられる。

火傷などの高温状態では、ミトコンドリアだけでなく核DNAも生きられない。

つまり、ネクローシスは、核DNAの不要になったミトコンドリアの排除行動ではないだろうか。

  一方、反対にアポトーシスは、ミトコンドリアの核DNAの排除行動と考えられる。

ミトコンドリアが出すタンパク質によって、核DNAは分断される。

一方、ミトコンドリアDNAは破壊されない。    

酸欠状態にする加圧トレーニングでもネクローシスは起こりますので、気をつけてください。

時間は、3分以内が安全です。