月: 2017年10月

アポトーシスと癌

目次
  1. アポトーシスは他殺
  2. がん細胞は、当たり前にある細胞
  3. がん細胞の自然治癒
  4. ミトコンドリアを活性化する方法
  5. 原因となるストレスの除去
  6. がん細胞への栄養カット

アポトーシスは他殺

アポトーシスは、「木の葉や花びらが散る様子」を表すギリシャ語に由来しています。 1972年に、英国の学者が細胞の中でDNAが凝縮し、細胞が縮小することを見つけました。
1972年、Kerr、Wyllie、Currieは、生理的条件下でおこる細胞死には細胞壊死(necrosis)とは異なる、細胞小器官が正常な形態を保ちつつ、核の染色体が凝縮し、細胞全体が萎縮、断片化する死細胞があることを見いだした。そしてこの細胞死を、葉が木から落ちることを意味するギリシャ語から、アポトーシス(apoptosis)と命名した。
このアポトーシスは、プログラムされた細胞の自殺と言われていました。 近年、大阪大学の辻本教授らは、アポトーシスが起こる際に、細胞内のミトコンドリアからチトクロムCというタンパク質が放出されることを発見しました。 このチトクロムCは、アポトーシス誘導分子で、このチトクロムCにより細胞はアポトーシスしています。

つまり、アポトーシスは自殺ではなく、ミトコンドリアによる他殺だったのです。

 

がん細胞は、当たり前にある細胞

がん細胞は、毎日5000とも数万とも数十万とも言われる数、体内に生成されていると言われています。 毎日、1兆個もの細胞が分裂していることから考えて、多分数百万個以上のがん細胞が出来ているのではないかと思われます。   がん細胞は、極当たり前に出来ているのです。 それらの不要な細胞や不適切な細胞は、アポトーシスにより細胞死させられてしまいなくなってしまうのです。 細胞死は一瞬で起き、死んだ細胞は10分ぐらいで免疫細胞が食べ尽くしてしまいます。  

人間の体は、常にアポトーシスをすることにより正常な体を維持しています。

アポトーシスが正常に行われなくなると癌細胞が増殖し大きくなってしまいます。

それが癌です。

 

癌はアポトーシス不全で起こる

このアポトーシスが上手く働かなくなると、がん細胞は死滅することなく増殖してしまいます。

  がん細胞には、ミトコンドリアが少なくアポトーシスがしにくい状態になっています。 そして、また、ミトコンドリアがないと細胞分裂を抑制する機能がないので、細胞分裂が盛んに行われます。 このことが、悪いことに癌を急速に成長させます。   90歳以上の死体を解剖すると、必ず数個以上のがん細胞が発見されます。 がん細胞は、誰でも普通に持っている細胞なのです。   がん細胞がミトコンドリアによって常にアポトーシスされていれば良いのですが、アポトーシスされずに大きくなると癌になるのです。  

がん細胞の自然治癒

がん細胞を自然治癒させるためには、兎にも角にも、がん細胞にミトコンドリアを増やし活性化させることです。

これは、勿論、必要条件ですから、これだけで癌が完治するとは限りませんが、必要条件を満たさないことには始まりません。   癌の発症原因はストレスと言われています。
ストレスには
・精神的ストレス
・肉体的ストレス
・外部環境ストレス
などいろいろなストレスがあり、個人個人癌になっているストレスは異なるでしょう。   そのストレスを取り除くことが根本的な解決に繋がります。  

ミトコンドリアを活性化する方法

酸素を積極的に供給

ミトコンドリアは、好気性つまり、酸素を使ってエネルギーを生成するので、十分な酸素を供給すると活性化します。

深い呼吸を何度も繰り返す。 太極拳のようなゆっくりとした有酸素運動も良いでしょう。   酸素は、血液によって運ばれるので、血流を良くすること。 安易に降圧剤を飲んで、血圧を下げては絶対にいけません。 酸素供給が悪くなります。   きつい服やゴムやベルトで体を締め付けてはいけません。 血流が悪くなります。  

体を温める

ミトコンドリアは38度くらいの体温より少し高い温度で最も活性化します。

従って、ぬるま湯に長い時間ゆったり使って、その間、大きく深呼吸を繰り返します。 部屋は、暖房を十分に効かし常時暖かくします。   冬に外出する時は、しっかり防寒します。   兎に角、体を温めることが、とてもミトコンドリアを活性化します。    

原因となるストレスの除去

ミトコンドリアを活性化しても、原因のストレスを解決しなければ根本的な解決になりません。

自分のストレスが何なのか見極め、除去することが何よりも大切です。

    手術、抗がん剤、放射線治療が今までの3大治療ですが、この治療では癌を克服できていません。 今までのこの癌の欧米の3大治療が、欧米では見直されてきています。   摘出手術は、体を痛め機能低下をもたらします。 抗がん剤や放射線治療では、がんは治せていません。 これらの治療は、かえって免疫力を弱めてしまうので害になると言われています。   免疫力を高めて、癌を克服しようという動き盛んになりつつあります。 自己治癒力によるがん細胞の撲滅です。   実際、ハリ治療などによりがん細胞が小さくなったり消滅した例があります。  

私が、癌になったときは、手術は出来るだけせずに放射線治療、抗がん剤治療は全くせず、

・ストレスの除去、

・ミトコンドリアの活性化、

・免疫力の向上、

でがん細胞を撲滅をしようと思っています。

 

がん細胞への栄養カット

がん細胞は、解糖系エネルギーで生きていて、分裂します。 解糖系エネルギーは、ぶどう糖が栄養素なので、このぶどう糖をカットすればがん細胞は生きていけません。 従って、糖質制限食事をすれば、癌は縮小し、やがては消滅してしまいます。 ごはん、パン、とうもろこしや芋など完全に断ちます。   がん治療中は、糖質を完全に断つのが良いでしょう。   完治後は、糖質を少し摂る生活に戻した方が解糖系のエネルギーも人間には必要なので、私は良いと思いますが、全く摂る必要はないと言う説もあります。   癌は、決して不治の病ではありません。   適切な対処をすれば、必ず自然治癒できるでしょう。  

新2つのDNA不仲老化説

目次

  1. 我らの体には2つのDNAがある
  2. 2つのDNAの勢力図変化
    1. 生殖(合体)
    2. 解糖系優位(幼少時)
    3. ミトコンドリア系が徐々に力を付ける(青年期)
    4. ミトコンドリア系が解糖系と対等になる(中年期)
    5. ミトコンドリア系が解糖系を弱める(晩年期前期)
    6. 解糖系がミトコンドリア系を弱める(晩年期後期)

 

我らの体には2つのDNAがある

一つのDNAで生きている原核生物には寿命はありません。 2つ以上のDNAが共に生きる真核生物のみに寿命があります。  

このブログでは再三述べてきたが、我々の体は、2つの生命体から出来ている。 20億年前に2つは出会い、8億年の年月を経て互いを尊重し、助け合うことができるようになった。

ミトコンドリア( α- プロテオバクテリア)が真核細胞の前身となる細胞のなかで適応し,今日にいたる細胞の生存に不可欠なオルガネラとして共生したものと考えられている。  

そして、互いの力を合わせることにより、多細胞生物へ、更に高等生物へと奇跡的な進化を遂げることを可能にし、そして見事に実現した。  

しかし、2つの生き物は、合体しても所詮、別の生命体なのである。   それぞれが生存本能と利己を持っている。   長い間、同じ屋根の下で二人が暮らすと必ず仲違いするように、細胞内の2つのDNAは対立してしまう。   その対立の結果、老化、老衰が全ての真核生物には現れるのである。   2つのDNAは利己的であるが故に互いに勢力争いし、その結果、病死や老化、老衰が生じているのです。   これが、私の新2つのDNA不仲老化説です。   2つの利己的なDNAは、永遠に仲良く共存することができない。 それが老衰、老化の原因です。  

老化とは、2つの利己的なDNAが同じ場所に共存したために必然的に起こってしまった現象です。    

2つのDNAの勢力図変化

2つのDNAを持った生物は以下のような経緯を辿る。  

1.生殖(合体)

これは、皆さん良くご存知のことと思います。 DNAに着目すれば、母方の核DNA半分とミトコンドリアDNA+父方の核DNA半分の合体です。 このような合体だから、ミトコンドリアDNA(mtDNA)は、必ず母方の遺伝子情報なのです。 その時、卵細胞には、既に10万個のミトコンドリアがあります。  

2.解糖系優位(幼少時)

卵細胞は、受胎後、60兆個の細胞に分裂していきます。 10万個あったミトコンドリア自身も分裂していくのですが、1つの細胞に数百から数千存在するミトコンドリアの数まではなかなか追いつきません。 幼少時は、核DNAが優勢で解糖系エネルギーが優位に働いています。 解糖系エネルギーは、生成時間が短く、瞬発的な動作に対応したエネルギーです。 一方、ミトコンドリア系はエネルギーの産生効率は高いのですが、生成に時間がかかります。 だから瞬発力のある動作に長けている子供は、走り回り、そして、エネルギー効率が悪いので直ぐに疲れて寝てしまうのですね。    

3.ミトコンドリア系が徐々に力を付ける(青年期)

さて、細胞分裂が終わり、成長が止まった時の10代後半は、解糖系エネルギーがまだ優位の時期です。 ミトコンドリアDNAの数も、まだ、十分でないのでしょう。   大人の体になってからも、細胞分裂は続いています。 常に古い細胞が死に、新しい細胞が生まれています。 これが新陳代謝ですね。   常に分裂と消滅がバランスして、体を維持しているのです。   一方、そうしている間に、ミトコンドリアの分裂が核DNAの数に追いつくと同時に更にその勢力を増して行きます。 それが均衡状態になるのが、お肌の曲がり角と言われる25歳くらいだと思われます。   その後、ミトコンドリアの数自体は、青年期と老年期でほとんど変らないようです。  

4. ミトコンドリア系が解糖系と対等になる(中年期)

さて、25歳以降、しばらくは、核DNA勢力とmtDNA勢力が均衡しながら、少しづつmtDNAの勢力が増して来る時期がつづきます。 個人差がありますが、25歳くらいから35~50歳くらいまでは続くでしょうか。   遅かれ早かれ、エネルギー効率の良いmtDNAが徐々に優位になっていきます。  

5.ミトコンドリア系が解糖系を弱める(晩年期前期)

晩年期前期は35歳~50歳くらいから始まります。 いつまでも2つのDNAの均衡が保たれて仲良く暮らしてくれれば良いのですが、そうはなりません。 ミトコンドリア系エネルギーが産生効率が良い為か、徐々にミトコンドリアの勢力が増してきます。   限られた同じスペースで生きている2つのDNAは、利己的であるので、自分達の勢力を拡大するにつれて、一方のDNAが邪魔になります。 だんだん生きづらくなってくるのです。 全てのDNAは利己的にプログラムされているようなのです。   そして、ミトコンドリアは、核DNAの活性(解糖系エネルギー)を劣化させ始めます。   このころから、スポーツ選手などは、年齢と共に瞬発力(解糖系)が衰えていくるので、体が頭についてこないように感じを覚え、体力の衰えを自覚し出します。 そして、体力の限界を感じて引退するのです。   解糖系の衰えが、すなわち白筋(速筋)の衰えに繋がっていきます。 だんだん速い動作が苦手になって行きます。 普段、走ることもなくなってきます。   ミトコンドリアには、核細胞分裂を抑える機能が備わっています。 解糖系エネルギーの活性度を抑える機能も備わっているのでしょう。 勢力を増したミトコンドリアにより細胞分裂は抑えられ、新陳代謝は悪くなり、肌の老化などが徐々に進み始めます。 シワ、しみは増えだし、髪は細く、薄くなり白髪が増えます。 基礎代謝は核DNAの不活性化に伴い、当然減りますが、もともと解糖系エネルギーの産生の割合は小さいので目に見えて減るわけではありません。    

6. 解糖系がミトコンドリア系を弱める(晩年期後期)

60歳から80歳くらいに始まります。 既に核DNAがミトコンドリアDNAより不活性化されていて、生命活動は、衰えてきています。   そして、それが更に進むと、生きにくくなった核DNAが終に反撃にでます。 ミトコンドリアDNAの活性を弱めだすのです。 それが、核ゲノム修飾(メチル化)です。 核DNAは、自己防衛反応なのか、ミトコンドリアの呼吸活性を抑える(呼吸欠損)のです。   それによって、全体的に生物の生命活動は不活発になり、明らかに基礎代謝は減り、老化が顕著になります。   解糖系エネルギーの能力もミトコンドリア系のエネルギー能力も両方落ちているので、どんどん生命活動は低下するのです。   これこそが、真核生物の老化、老衰現象です。   2つのDNAは互いに、相手のDNAを死亡させたり、劣化させたりする能力があります。 下に示すようなお互いのDNAが持つ機能を使って、人は誕生後、成長し成人し、やがて老衰して死んで行くのです。  

・核DNAがミトコンドリアを攻撃

      ネクローシス: 膨張して爆発することにより、ミトコンドリアも膨化排除       

      ゲノム修飾 : ミトコンドリアの呼吸活性抑制

・ミトコンドリアが核DNAを攻撃

      アポトーシス: 核DNAを分断、破壊       

      ミトコンドリアの放出タンパク : 細胞分裂の抑制、解糖系エネルギーの抑制  

長い長い共存の歴史の中で、互いに互いを攻撃、抑制、破壊する術を獲得したのです。      

私は、2つのDNAが永遠には共存できないために寿命が存在するという「2つのDNA不仲老化説」に思い至りました。

ミトコンドリアDNA変異老化説も間違いだった

目次
  1. ミトコンドリアDNA変異老化説とは
  2. やはりミトコンドリアDNA変異老化説は間違いだった
  3. グリシンを買った
  4. グリシンの効果
 

ミトコンドリアDNA変異老化説とは

mtDNA(ミトコンドリアDNA)の経年変異が老化の原因であるとい言う説。

加齢に伴いミトコンドリアDNA(mtDNA)には変異が蓄積する。 その原因は活性酸素による傷害、およびDNA複製に校正機構が無いためと考えられている。 mtDNA上の変異の蓄積はエネルギー産生能の低下とさらなる活性酸素の産生をもたらし、結果として細胞・器官の機能の低下を起こす。 このようなmtDNAの傷害が老化の原因であるとする説もある。 加齢にともないmtDNAに蓄積する変異には、大きな再編成と塩基置換変異がある。 大きな再編成は、mtDNA上に存在する反復配列間の組み換えが原因となる。
「フリーラジカル老化仮説」(1953年,活性酸素を老化の原因とする)を最初に提唱したハルマンは,その後,ミトコンドリア酸化的リン酸化経路が活性酸素の主要発生源であることを根拠として,「ミトコンドリア老化仮説」へと発展させた 今でも、フリーラジカル老化仮説は、ネット上に蔓延しているけど、結構古い仮説なんだね。  

やはりミトコンドリアDNA変異老化説は間違いだった

ミトコンドリアの突然変異や分裂、再編を繰り返すうちに呼吸活性などの機能低下を引き起こす。 mtDNAには、複製の際のエラーの校正機構がないため、変異が年齢ともに蓄積するのが老化の原因である。 活性酸素がmtDNAの破壊するため老化が進む。 これらが全て間違いであったことが、筑波大学生命環境系 林純一特命教授の研究グループの研究で明らかになった。  
筑波大学生命環境系 林純一特命教授の研究グループは、ヒトの老化に伴うミトコンドリア呼吸活性低下の原因は、従来言われていた突然変異ではなく、核遺伝子の可逆的変化(ゲノム修飾)であることを明らかにしました。 150521-1 図 従来の仮説(上図)では加齢に伴う呼吸欠損の原因はmtDNAの突然変異にあると主張する。しかし今回、老化した個体の繊維芽細胞のmtDNAには突然変異が蓄積していないこと、さらにこの繊維芽細胞をいったんiPS細胞にして初期化し、再び繊維芽細胞に分化させると呼吸機能が回復することを発見した。以上の結果から呼吸欠損の原因は突然変異ではなく核のゲノム修飾にあるという新仮説を提案した(下図)。またこの呼吸欠損はグリシン添加で回復することから、グリシンの継続的な摂取が老化緩和に有効である可能性を示唆している(下図)。

これは、歴史的な大発見です。

不老不死の道が開ける切欠になるのではないでしょうか。 少なくとも長寿になる方法を示唆しています。

呼吸欠損の原因は、核のゲノム修飾である。

核DNAのメチル化(ゲノム修飾)が原因であると言うのである。 老化した細胞のmtDNAは、iPS細胞を生成時に何の変化もしていないで、再活性した細胞に入っているmtDNAと以前老化していた細胞に入っていたmtDNAは同じである。 すなわち、mtDNAが変異してミトコンドリアの呼吸活性が低下すると言うのは、間違いであった。   しかし、ミトコンドリアが老化に関係していないと言うことではない。 ミトコンドリアの呼吸活性(呼吸欠損)が老化に密接に関係していることが否定された訳ではない。 ただ、そのミトコンドリアの呼吸欠損が、ミトコンドリア自身のmtDNAの変異ではなく、核DNAのゲノム修飾(メチル化)によるものであることが分かった。   活性酸素のmtDNA障害で老化が進むのがどうのこうのなど、考える必要がなくなった。 私は、活性酸素を抑えるなど老化抑制には無意味と前から思っていたので、すぐに納得してしまった。   ミトコンドリアを増やすということも意味がありません。 ミトコンドリアDNA変異を抑えるために活性酸素を抑えても、意味がありません。  

若返るためすることは、解糖系とミトコンドリアを再活性化することです。

 

グリシンを買った

メカニズムは、全く分からないけれど、グリシンの摂取が老化を遅らせるかも知れないとある。 早速、アマゾンでグリシン1kgを買った。 グリシン 1kg(glycine) 国内製造品 【付属スプーン】 [01] グリシンは、えびや貝類や肉類などいろいろな食材に含まれており、且つ、非必須アミノ酸なので、普通、バランスの良い食事を摂っていれば不足することはない。 しかし、グリシンを十分に常に摂取することは良いことに違いない。 効果の程は、分からないが、先ずやってみることにした。   結局、核DNAとmtDNA、2つのDNAが仲良く共生することは難しいことなのかな~。 互いに一方を殺そうとしている。   グリシンは非必須アミノ酸で体内で毎日数十g合成できるため特に摂取量は定められていません。 メーカーによると、快眠目的でサプリメントとして飲む場合1日3000㎎が推奨されています。 就寝30分前に摂るのが良いとされています。  

グリシンの効果

グリシンには、良好な睡眠をさせる効果があります。
睡眠に問題を抱えているヒトに対してアミノ酸“グリシン”を摂取してもらったところ、対照食(プラセボ)を摂取した時に比べ寝つきが良くなり、ノンレム睡眠の中でも質の良い睡眠のカギとなる徐波睡眠にすみやかに到達し、徐波睡眠の時間も増えていることが分かりました。また、徐波睡眠がとれることでリズムが整い、夜中に目を覚ましてしまう中途覚醒や、早朝に起きてしまう早朝覚醒が減り睡眠のリズムが安定し、熟眠感が得られることが明らかになりました。
ノンレム睡眠中は、成長ホルモンも出るのでそれだけも若返り効果が期待できます。 また、グリシンは脊椎や脳幹にも多く存在し、神経伝達物質一です。 グリシンには脳内神経物質のセロトニン(幸福ホルモン)を増やす働きがあるので、明るい前向きな精神状態を保つことが出来やすくなります。 そして、もうひとつ。

ミトコンドリアの呼吸欠損の回復に寄与する可能性があります。

ミトコンドリアの老化に伴う機能低下

目次

  1. 老化に伴うミトコンドリアの数の変化
  2. ミトコンドリアの変異
  3. ミトコンドリアの分裂と融合
  4. 老衰はミトコンドリアの機能低下

 

老化に伴うミトコンドリアの数の変化

繊維芽細胞のミトコンドリアの数は、老化に伴い変化していなかった。

  人間は、解糖系とミトコンドリア系の2つのエネルギー生成系を持っているが、老化に伴いミトコンドリア系が主流になることが知られている。

それでは、ミトコンドリアが老化と共に増えるからミトコンドリア系が主流になるのだろうか。   コーセーが実施した、同一人物の長年に亘る皮膚の繊維芽細胞を調べた結果、ミトコンドリアの数には殆ど変化が見られなかった。 また、スーパーオキシドディスムターゼ2 (SOD2)という活性酸素消去酵素の量を測って、ミトコンドリアの質の変化を観察した。

注)スーパーオキシドディスムターゼ 2 (SOD2) 活性酸素消去能をもつ酵素の一つで、細胞内のミトコンドリア内に存在します。これまでの研究において、組織の老化や個体寿命への関与が知られています。  

その結果、被験者が36歳の時に比べて、67歳の時点ではSOD2の量が約50%減少していた。  

繊維芽細胞におけるミトコンドリアの数に変化がなかったが、他の部位については、調べていないので同様に数の変化がないかどうかは分からない。 仮に、老齢になってもミトコンドリアの数が変らないとすると、活性度低下のためミトコンドリア系のエンルギー産生能力も低下している。   ミトコンドリア系のエネルギー産生が低下しているにも関わらず、老人はミトコンドリア系が主流であると言うことは、解糖系がもっと衰弱しているということになる。   老人は活動的でなく、動作ものろく、エネルギッシュではない。 エネルギー産生能力が落ちたためかな~?  

老人は、ミトコンドリア系が主流になるが、そのミトコンドリア系のエネルギー産生能力も落ちている。

 

ミトコンドリアの変異

加齢に伴いミトコンドリアDNA(mtDNA)には変異が蓄積する。 その原因は活性酸素による傷害、およびDNA複製に校正機構が無いためと考えられている。

mtDNA上の変異の蓄積はエネルギー産生能の低下とさらなる活性酸素の産生をもたらし、結果として細胞・器官の機能の低下を起こす。 加齢にともないmtDNAに蓄積する変異には、大きな再編成と塩基置換変異がある。 大きな再編成は、mtDNA上に存在する反復配列間の組み換えが原因となる。

また、高齢者のmtDNAのD-loop領域に1塩基置換/挿入/欠失変異が高頻度に起こっていることが報告されている。 さらに老齢者の繊維芽細胞のmtDNAにはT414G 変異が、また骨格筋のmtDNAにはA189GとT408A変異が高率に認められることも報告されている。

このように、ミトコンドリアには自己修復機能がないと言われていて、塩基配列や塩基の置換が起こり老化と共に機能低下が徐々に蓄積している。   遺伝子の塩基配列が置換されたり、失われたり、新たに加えられたり、短い繰り返し配列の反復数が違うなどの個人差が存在し、その頻度が一般人の中で1%以上 である場合はDNA多型と称する。 DNA多型は核DNAにもミトコンドリアDNAにも存在する。  

複数の百歳以上のヒト(百寿者)のmtDNAの全塩基配列を決定したところ、百寿者において頻度の高い遺伝子多型がいくつか見付かった。 例としてmtDNA上の5178番目の塩基にはA(アデニン)型(Mt5178A)とC(シトシン)型(Mt5178C)があり、日本人におけるMt5178A型の頻度が約28%であったのに対し、11例の百寿者では82%と有意に高い頻度を示した。   このことから、ミトコンドリアの状態が長寿と密接に関係していることが分かる。  

ミトコンドリアの分裂と融合

生きた細胞の中では、ミトコンドリアは融合と分裂を頻繁に繰り返しながらその形態をダイナミックに変化させてる。 ミトコンドリアは細胞応答・組織分化時にダイナミックに形態を変化させる。 しかしなぜミトコンドリアは融合・分裂するのか、その生理的意義はほとんど理解されていません。  

最近の研究からミトコンドリアの膜構造形成に関与する遺伝子が同定され、このミトコンドリアの形態変化によってアポトーシスが制御されている。 ミトコンドリア形態形成遺伝子の変異が神経変性疾患の原因となることがわかってきました。  

老衰はミトコンドリアの機能低下

我々は、ペットの犬も猫も老衰して死んでいくのを見ている。 全ての動物が老衰で死んでいくので、人間も同じように老衰して死ぬのが、当たり前のように思えてしまう。  

しかし、生物界を広く見ると、老衰するのは真核生物のみで原核生物(真正細菌、古細菌)は老衰しない。

その2つの違いは何かというとミトコンドリアというバクテリアが細胞内に入り込んでいるかどうかの違いである。   その点から考えると、老衰にミトコンドリアが深く関係していると推測するのが自然である。   最近研究が盛んになってきたが、まだ、ミトコンドリアのことについては分からないことばかりだ。

しかしながら、アポトーシスや変異したミトコンドリアの作用から、ミトコンドリアが老衰にどのように関係しているか少しづつ明らかになて来ている。  

ミトコンドリアの再活性化を上手にすることができれば、長寿は実現でき、不老不死に繋がるのではないかと思う。