カテゴリー: 長寿

ヒハツと視力回復

ヒハツとは

ヒハツは、コショウ科コショウ属に属するつる性木本である。

インドの原産で、南アジアで広く栽培され日本では沖縄で採れます。

香辛料として摂られ、シナモンに味は似ています。

ヒハツと毛細血管生成

シナモンには、シンナムアルデヒドという毛細血管の細胞を密着させる受容体Tia2を活性化させる作用があります。

ヒハツにも同様の成分が含まれていると思われます。ヒハツの辛味の成分は、ピペリンです。

事実、ヒハツを摂ると毛細血管が生成され増えることが分かっています。

私は、末端冷え性の軽減のために以前摂っていましたが、最近、視力回復に効果があるのではと思い、また再開しました。

毎日、コーヒーに入れて飲んでます。カレーや豚肉料理などに加えるのも良いでしょう。

毛細血管が再生されると言うことは、視神経の成長も促してくれるのではないでしょうか。

そう言う考えから、今回のヒハツ摂取は視力改善が最大の着目点です。

目がチカチカ、ピリピリから

2段階、3段階ほど低い度数のメガネをかけると、周囲はかなりボヤケて見えます。

そのメガネをかけて、凝視すると目のレンズの周りがチカチカというかピリピリして、涙が出てきてピントが合ってきたりします。

チカチカ、ピリピリの場所は、眼球前面の水晶体の周辺あたりに感じます。

毛様体筋の痙攣だったりして、いや、何かはよく分からない。

 

でも、これは、視力回復の兆しで、良くなる道程ではないかと思っています。

段々と容易に目のピントが合うようになれば進歩ではないだろうか。

ヒハツをしっかり摂り、睡眠をしっかりとり、続けていきます。

 

良い報告ができると良いのですが?

インドのアーユルヴェーダでは、「長寿の薬草」と謳われている。

沖縄県人の長寿とも関係しているのかもしれない。

毛細血管が増えて、血流が体全体に良くなると栄養、酸素の供給、老廃物の除去ができるからかね。

今後が内心楽しみです。

 

これに加えて、ルテインのサプリも併せて飲んでいます。

なんか、良さげ。

良くわからないけど…

 

水素水と視力回復の可能性

水素イオン(プロトン)ポンプがターボ

ミトコンドリアは水素イオンポンプでエネルギーを生成している。

生物の知識がある方は水素イオンがミトコンドリアのエネルギー源になっていることは良くご存知でしょう。

プロトンポンプはその他にも体のいろいろなところで重要な役割を果たしてる。例えば、胃の中がph1という強烈な酸性を保っているのもプロトンポンプの働きです。

だから、水素水などにより、水素を体の中へ取り込めば、いろいろな面で体の状態変化が起こったとしても何の不思議もない。

その直ぐに現れる変化として代表的なものが、眠くなる、よく眠れる、目覚めが良いとか、スポーツ選手他の疲労回復が早いなどだろうか。

そして、またよく言われるのが、神経系の改善で、特に神経細胞が集中している目の白内障、緑内障、黄斑変性症などの治癒です。

これも、目に見える変化なのでみんなが気付く。もちろん健常者では難しく障害者だけかも知れないけど。

 

で、目に関して言えば、近視にはどうなの?

ひょっとして良くなるのでは? 誰もが期待を込めて思いく当然の疑問では?

水素水の視力回復の可能性は

大いにあると確信してる。

水素水はミトコンドリアを活性化する。

視神経はミトコンドリアが非常に多い細胞である。

普段はミトコンドリアが少くなることを防ごうとするために、神経細胞の分裂は抑えらている。

つまり、ミトコンドリアが活発になり、増殖すれば、神経細胞の分裂、再生は促されることになる。

それは、視神経細胞全体の再生、修復に必ずつながる。

その結果、視力が良くなることは十分あり得るだろう。そして、確かに視界がクリアーに、つまり、快復している。

 

これに、滅菌灯の照射と、目薬を組み合わせたらもっと効果が出るかも。

裸眼でやっても、あまり効果がないような?

今は、裸眼で照射するより度の弱いメガネを掛けて照射した方が、適切な箇所に当たり効果がでるのではないかと思い試している。

もちろん紫外線カットの高いレンズのメガネではありませんw

軸性近視の修復には時間がかかるはず。

しばらく、滅菌灯照射も続けてみます。

 

(2023年7月12日記述)

そして、実施して2週間、目が改善してきました。早くも度数にして1段階(0.25度)良くなった気がします。

この効果は、水素水の飲料が大変大きい。

水素水を点眼したり、水素水で目を洗うのも良いと思う。

 

因みに私が使用している水素発生器はこれ

HYDROGEN WATER BOTTLE 水素水生成器 日本製 コンパクト 充電式 高濃度 国内メーカー保証

長寿呼吸法

高地住人が長寿

日本の長寿県は長野である。

何故、長野県が長寿なのか?

結論から言うと、高地のため酸素濃度が低いから。

これは、私の自説ですが、コーカサス地方の100歳を超えた老人が馬に乗っていることからも、確信している。

塩分が少ない方が長生きだと主張したバカな欧米学者の説が通説になり、多くの日本人が減塩をして不健康になっていることは、悲しい事実である。

野沢菜を食べ、他県より多く塩分を摂っている長野県が一番長生きなんだから、いいかげん、減塩、減塩と騒ぐのは止めて欲しい。

多くの純朴で素直な日本人が不幸にも自ら健康を害している。

平地の住民がどうしたら長寿になれるのか

それは、平地に住みながら、高地で住む環境を作り出すことです。

そう、呼吸法です。

- 私の呼吸法

1.ゆっくり鼻から息を腹式呼吸で吸う。

2.一旦、息を止める。

3.ゆっくり息をはく、鼻からでも、口からでも構わない。鼻からゆっくり吐くのは難しいけど。

4.吐いたら、少し息を止める。これを繰り返す。

* 腹式呼吸は、横隔膜を下げて空気を下部にまで取り込む呼吸法。

* それぞれの時間もお気に召すまま。適当です。

1日に2~3分程度やるだけでも効果はあると思う。

 

時々、思いついた時に実践スルと良い。

果たして、どの程度、寿命をのばせるか?

それは、神のみぞ知るw

 

まあ、遊び感覚、娯楽感覚で実践されてはどうかと思います。

 

ネアンデルタール人はホモサピエンスが滅ぼした

目次
  1. 歴史に学ぶ
  2. アーリア人の侵攻
  3. 似ているネアンデルタール人の滅亡
 

歴史に学ぶ

歴史に学べとよく言われる。   歴史は繰り返す。 しかし、それは、全く同じではない。 それは、まるで、らせん状に上っていくように、同じ事を繰り返しながら、しかし少しずつ違った道を歩んでいる。 良く言われている話である。   私も同感である。 そこで、この説に基づいて、ネアンディルタールが何故滅亡したかを考えてみた。 歴史を振り返る。  

アーリア人の侵攻

最新のDNA解析からの結果では,イギリスを除いて現在のヨーロッパ人の起源は,ウクライナ等の黒海周辺の農耕牧畜民族が,ヨーロッパを侵略し,それ以前の狩猟採集民族を絶滅させて定着した。
アーリア人は、2度に亘ってヨーロッパやインドに侵攻し、そこに住む人々を絶滅させ、定着した。  

ヨーロッパ人のアメリカ大陸侵攻

民主主義国家アメリカの歴史は、先住民の大量虐殺の上に成り立っている。人数は1000万人とも1500万人とも言われている。人数の多さもさることながら、一つの大陸で文化を築いてきた民族を根こそぎ根絶やしする“民主主義”国家アメリカに正義は無い。
ヨーロッパ人は、アメリカに侵攻し、先住民を絶滅させた。 インカ帝国もアステカ文明もマヤ文明も滅亡させました。 スペイン軍はたった168人で、インカ帝国軍8万人以上と戦ったとあります。 そして、スペイン軍が勝った。   いくら、スペイン軍に銃と鉄兜があったと言っても、それだけでは勝てないでしょう。 スペイン軍の持っていた銃は、たったの12丁だったとか。   故意に天然痘を流行らせて、絶滅に追い込んだのだと思います。 偶然ではありません。   当時の生物兵器ですね。 ワクチンと免疫のないインカ人は、それで絶滅したのでしょう。 多分。 恐ろしい。  

似ているネアンデルタール人の滅亡

ホモサピエンスの4万2千年前のヨーロッパ侵攻は、とても良く似ています。 ヨーロッパに侵攻してきたホモサピエンスが、その当時、住んでいた狩猟民族(ネアンデルタール人)を滅亡させたと考えるのが自然です。 40万年前に誕生したネアンデルタール人は、15万年以上前からヨーロッパや中東で栄えていました。 そして、5万年前に東アフリカを出たホモサピエンスがヨーロッパに来ると、急にその人数を減らします。 以前は3万年前まで生きていたとされていましたが、4万年前に絶滅したという論文が、2014年8月20日のネイチャーに発表されました。   その時期は、4万2千年前にホモサピエンスがヨーロッパに入ってきた時期と一致します。   では、何故、後から来たホモサピエンスにネアンデルタール人は負けたのでしょうか。 それは、ホモサピエンスが言語中枢が発達して、複雑な情報伝達ができたの比べて、ネアンディタール人は言語中枢が未発達のため単純な情報伝達しかできなかったからでしょう。   下あごの骨の形状から、ネアンデルタール人は、いろいろな母音を発することができなかったと思われています。   私は、言語中枢は5万年前に突然変異により、獲得されたと思っています。 それは、石器の大きな進化が5万年前に起こったことから類推されます。   言語を獲得したホモサピエンスは、技術の伝達手段を得て、急速な発展を遂げます。   ヨーロッパに進出したころ、彼らは、投げ槍を発明していたと言われています。   一方、自由に言葉を話セないネアンデルタール人にはそのような武器はありませんでした。 彼らは、小動物や猛獣たちの食べ残しを漁る狩猟生活をしてました。 猛獣を道具を使って集団で殺すことはできなっかたのです。   人類の脳は60万年前に大きくなり、その後あまり大きくなっていないそうです。   ネアンデルタール人の脳は、ホモサピエンスよりも少し大きい。 しかし、言語を話せるかどうか、知能程度がどうかということは、脳の大きさだけでは決まりません。 脳に張り巡らされている神経回路がどうかという問題です。   この言葉を話すことができるかがどうかの違いは、大変大きな違いだったと思います。   武器というか、コミュニケーション力の違いにより、後から来たホモサピエンスが先住民であるネアンデルタール人を殺し、絶滅させた。   闘いに負けた方の運命はどうなるのでしょうか。 男は殺され、女は犯される。 それが、人類の歴史です。   犯された女の中には、妊娠して子供を産む女もいたことでしょう。 その証拠が、ヨーロッパ人のDNAの残されています。 ヨーロッパ人のDNAには1-4%くらいのネアンディルタール人のDNAが含まれているそうです。   私は、このパーセンテージは、もっと多いのではないかと思っています。 ネアンでタール人のDNAが最近、採取することができ新しい事実が少しずつ分かってきました。   青い目と金髪は、ネアンデルタール人の遺伝子だそうです。 つまり、金髪のブルーアイは、ネアンデルタール人との混血ですね。   5万年前の東アフリカの共通の祖先が、たった4万年余りで、白人と黒人のような 大きな差異が生じるものなのか。   ほんとうに環境の違いと突然変異で、そのような違いが生じたのであろうか。   とても不思議に思っていいましたが、その謎も解けました。   白人は、ネアンデルタール人との混血です。   白人と我々黄色人の性格はかなり違うと思っていましたが、 その謎も解けました。   白人には、ネアンデルタール人の血が多く流れています。   そのDNAの違いが性格を決定づけているのです。   勿論、あるDNAの機能が発現するこどうかは、環境因子によりますが、 そのDNAがあるかないかが決定的な差となって現れます。   ネアンデルタール人には、人食の慣習があったことが確認されています。       そのネアンデルタール人を絶滅させた子孫が、アメリカ大陸に渡っていきました。 そして、また歴史は繰り返す。   そして、これからも歴史は繰り返す。

2017年度 アンチエイジング 5大ニュース

目次
  1. 2017年度 私のアンチエイジング 5大ニュース
    1. 1位 2つのDNA不仲老化説を思いついた
    2. 2位 健康寿命を延ばす方法を思いついた
    3. 3位 視力回復の方法を見つけた
    4. 4位 一時的な糖質制限により、歯周病が改善された
    5. 5位 効果的な痛風対策を見つけた
  2. 2017年度成果
  3. 来年はどうなる
 

2017年度 私のアンチエイジング 5大ニュース

2017年度の私のアンチエイジング関連の5大ニュースを考えてみた。

1位 2つのDNA不仲老化説を思いついた

生物界は大きく3つのドメインに分けられる。 1. 真正細菌 2.古細菌 3.真核生物 真核生物は、古細菌と真正細菌がいっしょになったもので、通常我々が目にする生物界の生き物である。 人間も真核生物である。   真正細菌と古細菌には、老化、老衰がない。 真核生物だけに、老化現象がある。   これは2つの生物が共生したために生じたと考えるのが自然である。 この2つの生物の勢力図が崩れると、人は老化し死ぬのではないか。 2つの生物がひとつの細胞内に永遠に仲良く共生することはできないのだろう。   関連記事「新2つのDNA不仲老化説」、「ミトコンドリアDNA変異老化説も間違いだった

2位 健康寿命を延ばす方法を思いついた

2つの細胞内生物のエネルギー生産方法は異なる。 細胞内には、解糖系エネルギーとミトコンドリア系エネルギー産生機能がある。   幼児から青年までは、解糖系エネルギーが優勢であるが、次第にミトコンドリア系エネルギー生成が優勢になってくる。 そして、老年期には、ミトコンドリア系が完全に優勢になる。   この流れを緩やかにしてあげれば、老化のスピードを抑えられ健康寿命を延ばすことができると思われる。 ミトコンドリア系エネルギーは酸素を利用してエネルギーを産生しているので、酸素の量を抑えてあげれば、その活動は弱まる。   そうすることによって、ミトコンドリア系が完全支配するまでの時間を遅らせることができそうだ。 高山地域に住む人が元気で長生きなのは、空気が薄く、酸素供給量が少ないからだろう。 止血バンドを腕や股関節に軽く巻いて、酸素供給量を抑えると老化を遅らせることができるのではないだろうか。   酸素供給量を抑えると、成長ホルモンが分泌されるので若返るはずだ。 あくまでも軽くバンドして、時間も短い時間にしないと危険なので、この事は、絶対に守らなければならない。   関連記事「ミトコンドリアの老化に伴う機能低下」、「高地に住む人は長生き

3位 視力回復の方法を見つけた

ドキンガンの私は、ずっと目が回復したいと願っていた。 長年の夢がここに叶うかも知れない。 超音波治療器で、目の焦点を合わせる機能が覚醒できるかも知れないのだ。   視力回復トレーニングは、いろいろ試してみたが、どれも効果が薄かった。 しかし、超音波治療器と出会って、視力回復トレーニングとの組み合わせで、視力が少し回復した。 果たしてどこまで、回復できるか来年が楽しみです。   関連記事「超音波治療と視力回復経緯」、「視力回復のトレーニングと自律神経

4位 一時的な糖質制限により、歯周病が改善された

野生の猿には虫歯も歯周病もない。 理由は、免疫ができる年齢が人間より早いことと糖分をあまり摂らないためらしい。   ということは、糖質制限で虫歯菌、歯周病菌の餌を減らせば、私も長年の歯周病苦からも開放される可能性が高い。 私は夜に糖質、炭水化物を摂らないプチ糖質制限をし、歯茎のマッサージを超やわらか歯ブラシで小まめにすることにより、歯周病を改善することができた。   来年は、撲滅できていると良いのだが。   関連記事「口腔ケア」、「糖質制限の行方

5位 効果的な痛風対策を見つけた

私はお酒が好きである。 お酒の種類が何であれ、アルコールを分解する際に尿酸を生成し、更に乳酸も生産するので酒飲みは痛風になり易い。 乳酸は血液を酸性にするので、尿酸が血中に溶けにくくなり、排斥しにくく体内に溜まることになる。 それを溶け出させるために、クエン酸と重曹を混ぜたものを飲んで血液をアルカリ性に傾かせると、溜まった尿酸を排泄できる。   関連記事「痛風対策 クエン酸」、「痛風は簡単に解消できます

2017年度成果

今年は、いろいろな成果を上げることが出来た。 先ず、今年は痛風を発症することはなかった。 去年は、数ヶ月も苦しんだな~。   視力が度数で2段階は良くなった。 超音波治療をした結果、目がチカチカしたり、重くなったり、妙なシコリを感じたりする。 そして、今迄見えなかったものが見えるようになる体験ができた。   糖質制限と歯肉ケアーで歯周病も改善してきた。   健康寿命が延ばせたかどうかは、さっぱり分からない。 だだ、髪が増えてきて白髪が減ってきたのは分かる。   ジムに週2回ほど通っているので、スタミナはついてきた。 1年でー4kgだからたいしたことはないけど、糖質制限をすると脂肪が減るこを体験できた。  

来年はどうなる

視力がどこまで改善できるか。 歯周病は完治できるか。   体重はどこまで下がるか。 血圧はどうなるか。   痛風は完治できるのか。   新たな寿命を延ばす原理を見つけることができるのか。 楽しみな来年になりそうである。    

高地に住む人は長生き

目次

  1. 高地に住む人が長生きな理由
    1. エネルギー生成系の変遷
    2. コーカサス地方の人は長生き
    3. 長野県は長寿
  2. 海女の血管年齢が若い理由

 

高地に住む人が長生きな理由

ズバリ、空気が薄いから。 空気が薄いと酸素濃度は同じであっても、酸素量は少なくなります。   酸素が少ないと、酸素をエンルギー産生の原料としているミトコンドリアの活性も落ちます。 ミトコンドリアの活性度は、年齢と共に徐々に上がるのですが、それが抑制されるため長生きができるのです。  

老化は、ミトコンドリア系エネルギーが解糖系エネルギーを凌駕することによって起こると私は考えています。 ですから、ミトコンドリア系を抑えてあげれば、その分長生きできるのです。  

エネルギー生成系の変遷

真核生物の2つのエネルギー系は概ね以下のような変遷をする。 幼少期から青年期 : 解糖系エネルギー優位 中年期 : 解糖系エネルギーとミトコンドリア系エネルギーが均衡 老年期 : ミトコンドリア系エネルギー優位   つまり、ミトコンドリア系エネルギー優位な状況を防げれば長生き出来ると思われる。 ミトコンドリア系エネルギーを抑える最も効果的な方法は、酸素供給を抑えることである。   だから、空気の薄い高地に住む人は長生きなのです。  

コーカサス地方の人は長生き

世界の中でも長寿者が多いことで知られているコーカサス地方は、黒海とカスピ海に挟まれたです地域の総称です。 コーカサス地方の中でもグルジアは、長寿国として有名です。

グルジアには長生きのお年寄りが多く、しかも元気に働いているといわれています。特に100歳を越えるご長寿の多くが、山間部の村に住んでいるようです。100歳を過ぎても馬を乗りこなす老人もいるのだとか。

カスピ海ヨーグルトが良いだの未精白のパンやナンを食べているからだと言われているが、そんなの関係ありません。 食べ物を真似てもだめなのです。 グルジアは、日本では国名として2015年4月まで政府が使用していましたが、今はジョージアと呼ばれています。 お相撲の栃ノ心の出身地ですね。以前は、グルジア出身として紹介されてましたね。 ジョージアは、コーカサス山脈を中心に国土の大部分が山岳地帯である。最高峰はシュハラ山(標高5201m)。200km離れたカズベギ山(標高5074m)が第2の高山で、唯一の活火山です。 空気は、かなり薄いです。  

長野県は長寿

長野県は、男女ともに平均寿命(2013年度)が全国トップです。 男性1位 長野県 80.88 男性2位 滋賀県 80.58   女性1位 長野県 87.18 女性2位 島根県 87.07   長野県は、標高が高いので長生きなんですね。

塩分が多いと短命などと馬鹿なことを言っている放送局がありますが、塩分と高血圧の関係はほとんどありません。 野沢菜を食べ沢山塩分を摂っている長野県が最長寿県ですから、今日から、塩分を控えるのは止めましょうね。  

海女の血管年齢が若い理由

海女の血管年齢が若い理由も、同じです。 数分間、息を止めて海に何回も潜る間、体に送られる酸素が制限されているのです。 そのため、ミトコンドリアの活性度は落ちています。 この酸素不足の状態は、高地に住んでいる人と同様なのです。

ベテランの海女は、動脈硬化の程度を反映する「血管年齢」が同じ年代の女性より10歳以上若いとの研究結果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームが発表した。水泳など有酸素運動が有効であることは知られているが、チームは「呼吸を止める潜水では、水圧の影響など別のメカニズムが働いている可能性がある」と指摘している。

  チームは、三重県志摩・鳥羽地区と千葉県南房総市で、海女115人(40〜70代、平均経験38年)と同年代の一般女性83人の計198人を対象に、動脈の壁の硬さを計測。年齢ごとに、両グループそれぞれを健康な日本人5000人以上の平均データと比較した。その結果、海女は約11歳若い人と同程度だった。
 

毎日新聞  

私は、酸素供給を抑えてミトコンドリアの活性度を下げることにより、相対的に解糖エネルギー系を活性度を上げ、成長ホルモンなどの分泌が促進されると考えています。 ミトコンドリアの勢力が増すと、核DNAを持つ母体が邪魔になってきて、それを抑制する作用が働きます。 これが老化の原因だと考えています。   ですから、ミトコンドリアの勢力を抑えることで、長生きすることができるのです。    

糖質制限の行方

目次

  1. 糖質制限ダイエット
    1. 何故痩せるのか
    2. インスリンは、血糖値を下げるホルモンではない
  2. 昔、人は血糖値が低かった
  3. 解糖系エネルギーは必要

 

糖質制限ダイエット

何故痩せるのか

糖質を摂っていると、タンパク質や脂肪に優先して、糖質を分解してエネルギーを得ます。 糖質が血液内にある状態では、なかなか脂肪は消費されません。 従って、糖質を制限して血中の糖質が少くなると、脂肪やタンパク質を消費しだして痩せるということになります。   アルコールは、蓄積することが出来ないエネルギー源なので、最初に消費されます。

その後に消費されるのが炭水化物(糖質)です。 アルコールは、糖質よりも先に消費されるので、アルコールを飲んだ時は、アルコールがなくなってから、糖質が消費され、その後、糖質がなくなってから脂肪やタンパク質が消費されます。 もっともアルコール分解酵素がない人は、吐いたり、下痢したりしてエネルギーとなることなく排出されてしまいますが、訓練(?)でアルコールを分解できるようになるので、遅かれ早かれアルコール摂取でエネルギーを産生します。

ですから、アルコールの好きな人は、残念ながら飲まない人に比べて痩せ難いのです。     炭水化物は、グリコーゲンとして僅かですが、肝臓や筋肉に貯蔵されます。 グリコーゲンとして体に僅かしか持つことが出来ず、糖質は直ぐに消費されてしまいます。   ですから、痩せるためには、先に消費されるアルコールと糖質を制限するのがとても効果的です。   私は、アル中なので、アルコール制限は厳しい。 そこで、仕方なく糖質を積極的に制限することにしました。 夜はごはん、パンは極力食べません。 糖はドーパミンを分泌させる中毒性の物質で、どうしても食べたくなります。

細胞質では糖を原料として、エネルギーを生成しています。 これが、核DNAが司る解糖系エネルギーです。 核は、糖を摂取しないと、この解糖系エネルギーが得られません。 核の栄養源を断つのですから、このことで、体に何らかの支障が発生しても不思議ではありません。   私は、糖を全く食べないのは体に良くないと思ます。 血管壁など糖を必要としている内臓があります。 糖質制限をすることにより、血管障害が発生するようです。 赤血球は、エネルギー源としてぶどう糖しか使えません。   ですから、1日2食の食事のなかで初めの食事に炭水化物は摂るようにしています。 朝食兼昼食に炭水化物を摂り、夜は少しに抑えています。   糖質制限で痩せる理由は、血液中に糖が少くなると積極的に脂肪やたんぱく質を糖に変えエネルギー源として消費するためです。   また逆に、血糖値が高いと余分な糖はインスリンによって中性脂肪に変えられ、太ることになります。

人は、主に脂肪ではなく、糖質の過剰摂取により太るのです。

 

インスリンは、血糖値を下げるホルモンではない

血糖値が下がるのは、インスリンが分泌されてから2時間も経ってからです。 このことからも、インスリンが直接血糖値を下げるホルモンではないことが分かる。 インスリンは余った血中の糖を中性脂肪に変える働きがある。 このことにより、糖を後でエネルギーとして使うために体に蓄えることがインスリンの主目的です。   決して、インスリンは、血糖値を下げることが目的のホルモンではない。 脂肪として、飢餓に備えるのが元々の機能なのである。  

血糖値を下げるホルモンがないのに、一方、血糖値を上げるホルモンは幾つもある。 グルカゴン、コルチゾール、アドレナリン、甲状腺ホルモン、成長ホルモンです。   血糖値を上げるホルモンは多重防御されているのに、血糖値を下げるホルモンはない。   何故だろうか。  

昔、人は血糖値が低かった

今は、糖尿病と言うことを聞いたことがないと言う人はいないと思います。 しかし、1万年以上前までは、血糖値が高い人などいなかったのではないでしょうか。 人間が多量の炭水化物を食べるようになったのは、1万年くらい前からです。 人間は、農耕を行うようになり、米や小麦を多量に食べるようになってから、糖質を沢山摂るようになったのです。  

解糖系エネルギーは必要

核DNAは、ぶどう糖を栄養源としてエネルギーを産生している。 核DNAは、ぶどう糖が主食である。  

だからこそ、人間には、ぶどう糖(血糖値)を上昇させるホルモンが幾つも備わっているのではないだろうか。   近年、脂肪が生成されるメカニズムが分かってきて、糖質を制限すれば痩せることが分かった。   糖質制限食を推奨したのは米国のアトキンス医師ですが、 残念ながら、心不全、動脈硬化、腎不全等で2003年に72歳で死亡しました。 私は、過度の糖質制限は危険だと思います。   現代人は、糖質を摂りすぎる傾向があるので、少し減らすことが適切な対処だと思う。 砂糖も昔はなかった。

私は、夜食の糖質摂取を極力抑えるプチ糖質制限を実践している。 まだ、始めて間もないが、お腹の脂肪は確実に減ってきています。  

ネクローシスはミトコンドリア破壊

目次

  1. ネクローシスとは
  2. ネクローシスはミトコンドリアを破壊

 

ネクローシスとは

ネクローシスは、日本語で「壊死」とも言われ古くから知られている。

確かに、ネクローシスが多量に発生した組織が壊死なのだが、壊死の

状態が観測できない形でもネクローシスは発生しているので、ネクローシスは

ネクローシスと呼んだ方が良いと思う。

ネクローシスを細胞壊死と言うこともあるが、壊死と言う言葉は使わずに、

ネクローシスはネクローシスとしたい。  

ネクローシスとしての現象が捉えられたのは比較的新しい。

そして、ネクローシスは、アポトーシスとは異なる細胞の死に方としてよくアポトーシスと対比される。

ネクローシス:高温、毒性物質、酸素欠乏、栄養欠乏などの非生理学的な要因で細胞自体と細胞器官(ミトコンドリアなど)が膨潤して細胞膜が破裂し、細胞内組織がばら撒かれ、その結果、炎症を伴う細胞融解が起きる現象がネクローシスである。

 

偶発的な死もしくは受け身的な細胞死であり、細胞死を惹起(じゃくき)(事件や問題を引き起こす事)する刺激が加わると、細胞内にカルシウムイオンが流入、とともにカルパインが活性化され、細胞膜タンパクなどが分解され、細胞膜チャネルの開放に伴って細胞内に細胞内液が流入し、リソソームが漏出(ろうしゅつ)することで、細胞が膨化(ぼうか)する(オンコーシス:oncosis)つまり、細胞質も核も崩壊し、組織全体に障害が波及する(ネクローシス:necrosis)、細胞内カルシウムイオンの増加は、ネクローシスの中心的特徴でタンパク質分解酵素(カテブシン)を活性化させ、重要なタンパク分解をします。

 

ネクローシスはミトコンドリアを破壊

血流を止めると、その先の組織が壊死することは良く知られている。

酸欠状態になると、ミトコンドリアは生きられない。  

ミトコンドリアが生きられない状態になると、核DNAはミトコンドリアを排除しようとして、

細胞を膨潤させ破裂して排斥するのではないだろうか。

ミトコンドリアが生きられない状態というのは、酸欠のほか、阻害する毒性物質や細菌など

があったりしても同様と考えられる。

火傷などの高温状態では、ミトコンドリアだけでなく核DNAも生きられない。

つまり、ネクローシスは、核DNAの不要になったミトコンドリアの排除行動ではないだろうか。

  一方、反対にアポトーシスは、ミトコンドリアの核DNAの排除行動と考えられる。

ミトコンドリアが出すタンパク質によって、核DNAは分断される。

一方、ミトコンドリアDNAは破壊されない。    

酸欠状態にする加圧トレーニングでもネクローシスは起こりますので、気をつけてください。

時間は、3分以内が安全です。  

アポトーシスと癌

目次
  1. アポトーシスは他殺
  2. がん細胞は、当たり前にある細胞
  3. がん細胞の自然治癒
  4. ミトコンドリアを活性化する方法
  5. 原因となるストレスの除去
  6. がん細胞への栄養カット

アポトーシスは他殺

アポトーシスは、「木の葉や花びらが散る様子」を表すギリシャ語に由来しています。 1972年に、英国の学者が細胞の中でDNAが凝縮し、細胞が縮小することを見つけました。
1972年、Kerr、Wyllie、Currieは、生理的条件下でおこる細胞死には細胞壊死(necrosis)とは異なる、細胞小器官が正常な形態を保ちつつ、核の染色体が凝縮し、細胞全体が萎縮、断片化する死細胞があることを見いだした。そしてこの細胞死を、葉が木から落ちることを意味するギリシャ語から、アポトーシス(apoptosis)と命名した。
このアポトーシスは、プログラムされた細胞の自殺と言われていました。 近年、大阪大学の辻本教授らは、アポトーシスが起こる際に、細胞内のミトコンドリアからチトクロムCというタンパク質が放出されることを発見しました。 このチトクロムCは、アポトーシス誘導分子で、このチトクロムCにより細胞はアポトーシスしています。

つまり、アポトーシスは自殺ではなく、ミトコンドリアによる他殺だったのです。

 

がん細胞は、当たり前にある細胞

がん細胞は、毎日5000とも数万とも数十万とも言われる数、体内に生成されていると言われています。 毎日、1兆個もの細胞が分裂していることから考えて、多分数百万個以上のがん細胞が出来ているのではないかと思われます。   がん細胞は、極当たり前に出来ているのです。 それらの不要な細胞や不適切な細胞は、アポトーシスにより細胞死させられてしまいなくなってしまうのです。 細胞死は一瞬で起き、死んだ細胞は10分ぐらいで免疫細胞が食べ尽くしてしまいます。  

人間の体は、常にアポトーシスをすることにより正常な体を維持しています。

アポトーシスが正常に行われなくなると癌細胞が増殖し大きくなってしまいます。

それが癌です。

 

癌はアポトーシス不全で起こる

このアポトーシスが上手く働かなくなると、がん細胞は死滅することなく増殖してしまいます。

  がん細胞には、ミトコンドリアが少なくアポトーシスがしにくい状態になっています。 そして、また、ミトコンドリアがないと細胞分裂を抑制する機能がないので、細胞分裂が盛んに行われます。 このことが、悪いことに癌を急速に成長させます。   90歳以上の死体を解剖すると、必ず数個以上のがん細胞が発見されます。 がん細胞は、誰でも普通に持っている細胞なのです。   がん細胞がミトコンドリアによって常にアポトーシスされていれば良いのですが、アポトーシスされずに大きくなると癌になるのです。  

がん細胞の自然治癒

がん細胞を自然治癒させるためには、兎にも角にも、がん細胞にミトコンドリアを増やし活性化させることです。

これは、勿論、必要条件ですから、これだけで癌が完治するとは限りませんが、必要条件を満たさないことには始まりません。   癌の発症原因はストレスと言われています。
ストレスには
・精神的ストレス
・肉体的ストレス
・外部環境ストレス
などいろいろなストレスがあり、個人個人癌になっているストレスは異なるでしょう。   そのストレスを取り除くことが根本的な解決に繋がります。  

ミトコンドリアを活性化する方法

酸素を積極的に供給

ミトコンドリアは、好気性つまり、酸素を使ってエネルギーを生成するので、十分な酸素を供給すると活性化します。

深い呼吸を何度も繰り返す。 太極拳のようなゆっくりとした有酸素運動も良いでしょう。   酸素は、血液によって運ばれるので、血流を良くすること。 安易に降圧剤を飲んで、血圧を下げては絶対にいけません。 酸素供給が悪くなります。   きつい服やゴムやベルトで体を締め付けてはいけません。 血流が悪くなります。  

体を温める

ミトコンドリアは38度くらいの体温より少し高い温度で最も活性化します。

従って、ぬるま湯に長い時間ゆったり使って、その間、大きく深呼吸を繰り返します。 部屋は、暖房を十分に効かし常時暖かくします。   冬に外出する時は、しっかり防寒します。   兎に角、体を温めることが、とてもミトコンドリアを活性化します。    

原因となるストレスの除去

ミトコンドリアを活性化しても、原因のストレスを解決しなければ根本的な解決になりません。

自分のストレスが何なのか見極め、除去することが何よりも大切です。

    手術、抗がん剤、放射線治療が今までの3大治療ですが、この治療では癌を克服できていません。 今までのこの癌の欧米の3大治療が、欧米では見直されてきています。   摘出手術は、体を痛め機能低下をもたらします。 抗がん剤や放射線治療では、がんは治せていません。 これらの治療は、かえって免疫力を弱めてしまうので害になると言われています。   免疫力を高めて、癌を克服しようという動き盛んになりつつあります。 自己治癒力によるがん細胞の撲滅です。   実際、ハリ治療などによりがん細胞が小さくなったり消滅した例があります。  

私が、癌になったときは、手術は出来るだけせずに放射線治療、抗がん剤治療は全くせず、

・ストレスの除去、

・ミトコンドリアの活性化、

・免疫力の向上、

でがん細胞を撲滅をしようと思っています。

 

がん細胞への栄養カット

がん細胞は、解糖系エネルギーで生きていて、分裂します。 解糖系エネルギーは、ぶどう糖が栄養素なので、このぶどう糖をカットすればがん細胞は生きていけません。 従って、糖質制限食事をすれば、癌は縮小し、やがては消滅してしまいます。 ごはん、パン、とうもろこしや芋など完全に断ちます。   がん治療中は、糖質を完全に断つのが良いでしょう。   完治後は、糖質を少し摂る生活に戻した方が解糖系のエネルギーも人間には必要なので、私は良いと思いますが、全く摂る必要はないと言う説もあります。   癌は、決して不治の病ではありません。   適切な対処をすれば、必ず自然治癒できるでしょう。  

新2つのDNA不仲老化説

目次

  1. 我らの体には2つのDNAがある
  2. 2つのDNAの勢力図変化
    1. 生殖(合体)
    2. 解糖系優位(幼少時)
    3. ミトコンドリア系が徐々に力を付ける(青年期)
    4. ミトコンドリア系が解糖系と対等になる(中年期)
    5. ミトコンドリア系が解糖系を弱める(晩年期前期)
    6. 解糖系がミトコンドリア系を弱める(晩年期後期)

 

我らの体には2つのDNAがある

一つのDNAで生きている原核生物には寿命はありません。 2つ以上のDNAが共に生きる真核生物のみに寿命があります。  

このブログでは再三述べてきたが、我々の体は、2つの生命体から出来ている。 20億年前に2つは出会い、8億年の年月を経て互いを尊重し、助け合うことができるようになった。

ミトコンドリア( α- プロテオバクテリア)が真核細胞の前身となる細胞のなかで適応し,今日にいたる細胞の生存に不可欠なオルガネラとして共生したものと考えられている。  

そして、互いの力を合わせることにより、多細胞生物へ、更に高等生物へと奇跡的な進化を遂げることを可能にし、そして見事に実現した。  

しかし、2つの生き物は、合体しても所詮、別の生命体なのである。   それぞれが生存本能と利己を持っている。   長い間、同じ屋根の下で二人が暮らすと必ず仲違いするように、細胞内の2つのDNAは対立してしまう。   その対立の結果、老化、老衰が全ての真核生物には現れるのである。   2つのDNAは利己的であるが故に互いに勢力争いし、その結果、病死や老化、老衰が生じているのです。   これが、私の新2つのDNA不仲老化説です。   2つの利己的なDNAは、永遠に仲良く共存することができない。 それが老衰、老化の原因です。  

老化とは、2つの利己的なDNAが同じ場所に共存したために必然的に起こってしまった現象です。    

2つのDNAの勢力図変化

2つのDNAを持った生物は以下のような経緯を辿る。  

1.生殖(合体)

これは、皆さん良くご存知のことと思います。 DNAに着目すれば、母方の核DNA半分とミトコンドリアDNA+父方の核DNA半分の合体です。 このような合体だから、ミトコンドリアDNA(mtDNA)は、必ず母方の遺伝子情報なのです。 その時、卵細胞には、既に10万個のミトコンドリアがあります。  

2.解糖系優位(幼少時)

卵細胞は、受胎後、60兆個の細胞に分裂していきます。 10万個あったミトコンドリア自身も分裂していくのですが、1つの細胞に数百から数千存在するミトコンドリアの数まではなかなか追いつきません。 幼少時は、核DNAが優勢で解糖系エネルギーが優位に働いています。 解糖系エネルギーは、生成時間が短く、瞬発的な動作に対応したエネルギーです。 一方、ミトコンドリア系はエネルギーの産生効率は高いのですが、生成に時間がかかります。 だから瞬発力のある動作に長けている子供は、走り回り、そして、エネルギー効率が悪いので直ぐに疲れて寝てしまうのですね。    

3.ミトコンドリア系が徐々に力を付ける(青年期)

さて、細胞分裂が終わり、成長が止まった時の10代後半は、解糖系エネルギーがまだ優位の時期です。 ミトコンドリアDNAの数も、まだ、十分でないのでしょう。   大人の体になってからも、細胞分裂は続いています。 常に古い細胞が死に、新しい細胞が生まれています。 これが新陳代謝ですね。   常に分裂と消滅がバランスして、体を維持しているのです。   一方、そうしている間に、ミトコンドリアの分裂が核DNAの数に追いつくと同時に更にその勢力を増して行きます。 それが均衡状態になるのが、お肌の曲がり角と言われる25歳くらいだと思われます。   その後、ミトコンドリアの数自体は、青年期と老年期でほとんど変らないようです。  

4. ミトコンドリア系が解糖系と対等になる(中年期)

さて、25歳以降、しばらくは、核DNA勢力とmtDNA勢力が均衡しながら、少しづつmtDNAの勢力が増して来る時期がつづきます。 個人差がありますが、25歳くらいから35~50歳くらいまでは続くでしょうか。   遅かれ早かれ、エネルギー効率の良いmtDNAが徐々に優位になっていきます。  

5.ミトコンドリア系が解糖系を弱める(晩年期前期)

晩年期前期は35歳~50歳くらいから始まります。 いつまでも2つのDNAの均衡が保たれて仲良く暮らしてくれれば良いのですが、そうはなりません。 ミトコンドリア系エネルギーが産生効率が良い為か、徐々にミトコンドリアの勢力が増してきます。   限られた同じスペースで生きている2つのDNAは、利己的であるので、自分達の勢力を拡大するにつれて、一方のDNAが邪魔になります。 だんだん生きづらくなってくるのです。 全てのDNAは利己的にプログラムされているようなのです。   そして、ミトコンドリアは、核DNAの活性(解糖系エネルギー)を劣化させ始めます。   このころから、スポーツ選手などは、年齢と共に瞬発力(解糖系)が衰えていくるので、体が頭についてこないように感じを覚え、体力の衰えを自覚し出します。 そして、体力の限界を感じて引退するのです。   解糖系の衰えが、すなわち白筋(速筋)の衰えに繋がっていきます。 だんだん速い動作が苦手になって行きます。 普段、走ることもなくなってきます。   ミトコンドリアには、核細胞分裂を抑える機能が備わっています。 解糖系エネルギーの活性度を抑える機能も備わっているのでしょう。 勢力を増したミトコンドリアにより細胞分裂は抑えられ、新陳代謝は悪くなり、肌の老化などが徐々に進み始めます。 シワ、しみは増えだし、髪は細く、薄くなり白髪が増えます。 基礎代謝は核DNAの不活性化に伴い、当然減りますが、もともと解糖系エネルギーの産生の割合は小さいので目に見えて減るわけではありません。    

6. 解糖系がミトコンドリア系を弱める(晩年期後期)

60歳から80歳くらいに始まります。 既に核DNAがミトコンドリアDNAより不活性化されていて、生命活動は、衰えてきています。   そして、それが更に進むと、生きにくくなった核DNAが終に反撃にでます。 ミトコンドリアDNAの活性を弱めだすのです。 それが、核ゲノム修飾(メチル化)です。 核DNAは、自己防衛反応なのか、ミトコンドリアの呼吸活性を抑える(呼吸欠損)のです。   それによって、全体的に生物の生命活動は不活発になり、明らかに基礎代謝は減り、老化が顕著になります。   解糖系エネルギーの能力もミトコンドリア系のエネルギー能力も両方落ちているので、どんどん生命活動は低下するのです。   これこそが、真核生物の老化、老衰現象です。   2つのDNAは互いに、相手のDNAを死亡させたり、劣化させたりする能力があります。 下に示すようなお互いのDNAが持つ機能を使って、人は誕生後、成長し成人し、やがて老衰して死んで行くのです。  

・核DNAがミトコンドリアを攻撃

      ネクローシス: 膨張して爆発することにより、ミトコンドリアも膨化排除       

      ゲノム修飾 : ミトコンドリアの呼吸活性抑制

・ミトコンドリアが核DNAを攻撃

      アポトーシス: 核DNAを分断、破壊       

      ミトコンドリアの放出タンパク : 細胞分裂の抑制、解糖系エネルギーの抑制  

長い長い共存の歴史の中で、互いに互いを攻撃、抑制、破壊する術を獲得したのです。      

私は、2つのDNAが永遠には共存できないために寿命が存在するという「2つのDNA不仲老化説」に思い至りました。