IGF-1は、成長ホルモンから生成
IGF-1は、成長ホルモンが刺激となり主に肝臓で生成される。
「インスリン様成長因子(IGF)」は、卵や精子の形成、受精卵の発生、生体の発達・成長・成熟、物質代謝の調節、老化の抑制など、一生にわたって重要な役割を果たすホルモンです。
成長ホルモン(GH)の作用の多くはIGF-1を介したものです。
ただ、脂肪を積極的に代謝する作用や、抗インシュリン作用による耐糖能低下などは、成長ホルモンによる直接の作用であり、IGF-1にはありません。
IGFは、インスリンに似てる
IGFは、その名前が示す通り、インスリンとよく似た構造のホルモンです。
インスリンは、主に血糖値の上昇などに応答して膵臓から分泌され、血糖値を下げ、物質代謝の同化反応を促進しています。
食後、数分から数時間という短い時間で分泌され、速やかにその効果を発揮します。
これに対して、IGFは、成長ホルモンや栄養状態の影響を受けながら、動物の成長・発達段階に応じて生産・分泌量がゆっくり増減するという特徴を有しています。
主な作用も、様々な種類の細胞の増殖や分化などを促進するなど、インスリンとは異なり生理活性の発現には長時間を要します。
臨床的意義
ソマトメジンCはIGF-lとも呼ばれる70個のアミノ酸からなるポリペ プチドで,骨及び骨以外の体細胞における成長ホルモン(GH)の成長促進作用を仲介する因 子のひとつである。
ソマトメジンCの分泌はGHに依存し,種々の器官で産生される,血中では大部分が 結合タンパクと結合しており,GHに比べ血中半減期が長い。
臨床的にはGHの分泌異常を反映するた め,末端肥大症や下垂体性巨人症で高値を示し,下垂体機能低下症や下垂体性小人症で低値を示 す。基礎値が安定しているため,これら疾患の鑑別及び治療効果の判定に有用である。
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