水晶体嚢がレンズの形状を決めている
水晶体とは
水晶体は前房水と硝子体液に囲まれて生存する独立器官であって, 血管系を有せず, したが って水晶体カプセル(水晶体嚢)を通 してのみ栄養物を環境か ら取 り込み, 老廃物をこれ らの環境に排出している。 薬物 もまた水晶体 カプセルを通 してのみ水晶体内部に作用 し得 る
水晶体は閉鎖された空間で、血管も神経も通っていません。
内部の細胞はもちろん生きていますが、血管がないので、普通の細胞のように血液から栄養をもらうわけにはいきません。
水晶体に栄養を与えているのは、毛様体でつくられる房水という栄養水です。
房水は角膜と水晶体の間の前房に常に一定吸蓄えられ、古くなった房水は、角膜と虹彩の間の隅角からシュレム管を通って外に出されます。
房水の排出がうまくいかなくなり、普段よりもたくさんの房水が口の中にたまると、眼圧が高くなり緑内障になります。
水晶体は房水から栄養補給を受けて、その透明性を何年にもわたって保っているのです。
水晶体嚢(水晶体カプセル)、皆さん、聞いたことがないですよね。
水晶体嚢とは。
水晶体嚢(すいしょうたいのう、英: lens capsule)とは眼の構成要素の1つ。水晶体嚢は弾性に富む膜様の構造物であり、恒常的な圧力下でその性質を維持する。結果として、水晶体は球形に近い構造となる傾向があり、この形態は近距離における焦点を合わせるためであると推測されている。
この水晶体嚢は、コラーゲンIVで出来ていて、水晶体の弾性と張りを保っている。この毛様体嚢も常に再生しているが、加齢とともにその再生スピードが遅くなり、結果コラーゲンIV減少してくる。そのため張りが弱まり、水晶体は扁平になってくる。この結果、水晶体の屈折率が低下して老眼となる。
この水晶体嚢は水晶体の上部の面(前面)を厚めに覆っていて、張りを保ち、下部(後面)は薄く、膨らんでいる。老化と共にこの水晶体嚢は全体的にどんどん薄くなってしまっていると思われる。
それは、まるで目の下の弛みと時を同じくして起こっているのではないでしょうか。共にコラーゲンの減少現象です。目の下が弛んできたら、老眼になりつつあると疑った方が良いかも知れません。
張りを失った水晶体カプセルは、毛様体筋や外眼筋がいくら強く働いても水晶体を球形にはしてくれない。
ですから、巷で行われている遠近トレーニング、何じゃらトレーニング、全て無意味です。
老眼は治らない! 嘘つくな!
何にも分かっていない人の戯言。インタネットやメディアでは、これらが溢れている。
今では科学の急速な進歩のお陰で、老眼は比較的簡単に治ります。
私のこの簡単な説明でも、どのようにして老眼になるかが分かりましたか?
原因さえ分かれば、問題の90%は解決したも同然です。
皆さん、治し方が分かった方は我先にと、その方法を是非、コメント欄に書き込んでくれたら嬉しいです。でもそれは、また思考停止している人に考える習慣を失わせることになってしまうかな。例えそれでも、小生やっぱコメントを貰えたらめちゃ嬉しい。
繰り返しますが、老眼を治すことは難しいことではない。近眼を治す方が遥かに難しい。
近眼、且つ老眼の人は、先ず老眼を治す必要があります。
ですから、老いも若きも、皆さん、皆さん、考えて、考えて。
分かりましたか?
私は、老眼が治りました。
老眼の原因は、水晶体嚢の劣化です。