生物界3ドメイン
生物界は真性細菌、古細菌、真核生物の3ドメインに分類されます。身近に目視できる、動物、植物、菌類などは全て真核生物です。真性細菌と古細菌はどちらも原核生物で見た目は変わりませんが、RNA塩基配列を調べると、大きく異なることが判明し、全く進化系統樹上で異なることが解りました。系統樹

解糖系
それは、太古の昔からの嫌気性真核生物の代謝機能です。 解糖系(かいとうけい、Glycolysis)とは、生体内に存在する生化学反応経路の名称であり、グルコースをピルビン酸などの有機酸に分解(異化)し、グルコースに含まれる高い結合エネルギーを生物が使いやすい形(ATP)に変換していくための代謝過程である。 この嫌気性真核生物は、太古の化学合成独立細菌*Note 1)が作ったグルコースを分解して、エネルギーを得ています。 そして、この解糖系は、酸素を必要としない。 細胞が無酸素状態でグルコースからATPを作る反応を嫌気性解糖系といいます。 この点が、もうひとつの生命体(ミトコンドリア)とは、異なる点です。 ミトコンドリアは、酸素を利用して、エネルギーを生成しています。 下図のように、グルコースからピルビン酸まで分解したあと、酸素があればTCA回路(クエン酸回路)と電子伝達系による酸化的リン酸化によってATPを生成しますが、酸素が無い場合はピルビン酸からさらにアルコール(酵母)や乳酸(筋肉や乳酸菌)などに分解します。

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