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ネクローシスとは
ネクローシスは、日本語で「壊死」とも言われ古くから知られている。
確かに、ネクローシスが多量に発生した組織が壊死なのだが、壊死の
状態が観測できない形でもネクローシスは発生しているので、ネクローシスは
ネクローシスと呼んだ方が良いと思う。
ネクローシスを細胞壊死と言うこともあるが、壊死と言う言葉は使わずに、
ネクローシスはネクローシスとしたい。
ネクローシスとしての現象が捉えられたのは比較的新しい。
そして、ネクローシスは、アポトーシスとは異なる細胞の死に方としてよくアポトーシスと対比される。

ネクローシス:高温、毒性物質、酸素欠乏、栄養欠乏などの非生理学的な要因で細胞自体と細胞器官(ミトコンドリアなど)が膨潤して細胞膜が破裂し、細胞内組織がばら撒かれ、その結果、炎症を伴う細胞融解が起きる現象がネクローシスである。
偶発的な死もしくは受け身的な細胞死であり、細胞死を惹起(じゃくき)(事件や問題を引き起こす事)する刺激が加わると、細胞内にカルシウムイオンが流入、とともにカルパインが活性化され、細胞膜タンパクなどが分解され、細胞膜チャネルの開放に伴って細胞内に細胞内液が流入し、リソソームが漏出(ろうしゅつ)することで、細胞が膨化(ぼうか)する(オンコーシス:oncosis)つまり、細胞質も核も崩壊し、組織全体に障害が波及する(ネクローシス:necrosis)、細胞内カルシウムイオンの増加は、ネクローシスの中心的特徴でタンパク質分解酵素(カテブシン)を活性化させ、重要なタンパク分解をします。
ネクローシスはミトコンドリアを破壊
血流を止めると、その先の組織が壊死することは良く知られている。
酸欠状態になると、ミトコンドリアは生きられない。
ミトコンドリアが生きられない状態になると、核DNAはミトコンドリアを排除しようとして、
細胞を膨潤させ破裂して排斥するのではないだろうか。
ミトコンドリアが生きられない状態というのは、酸欠のほか、阻害する毒性物質や細菌など
があったりしても同様と考えられる。
火傷などの高温状態では、ミトコンドリアだけでなく核DNAも生きられない。
つまり、ネクローシスは、核DNAの不要になったミトコンドリアの排除行動ではないだろうか。
一方、反対にアポトーシスは、ミトコンドリアの核DNAの排除行動と考えられる。
ミトコンドリアが出すタンパク質によって、核DNAは分断される。
一方、ミトコンドリアDNAは破壊されない。
酸欠状態にする加圧トレーニングでもネクローシスは起こりますので、気をつけてください。
時間は、3分以内が安全です。
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