人工皮膚
再生医療の中でコラーゲン使用の最も多い分野が、この人工皮膚。
皮膚の奥にある真皮層の70%がコラーゲンでできており、コラーゲンを線維状に張り巡らせることで、皮膚に弾力を与えています。
人の細胞から細胞間を埋める働きを行う繊維芽細胞を分離し、培養したものにコラーゲンを繋ぎ合わせて人工皮膚が作られます。
コラーゲンペプチドを1日10g、16週間続けて摂ることによって、摂っていない場合よりも傷の大きさが縮小し、大きく改善したという報告もあります。
コラーゲンペプチドを摂ることで皮膚再生に関わる酵素が増加し、線維芽細胞が活性化されたことによって、皮膚の再生を促進したと考えられます。
歯の治療
歯の周りにある歯槽骨の強度は、骨質と骨密度によって決まります。
骨質は骨を構成しているコラーゲン架橋が良いものであるか、それとも悪いものであるかによって決まります。
歯や歯茎の構造は骨と良く似ており、コラーゲン線維がその強さを支えているのです。
また、歯茎の60%はコラーゲンであるように、たくさんのコラーゲンを含んでいます。
コラーゲンを補うことは歯茎を強くするだけではなくて、しっかりと土台を整えることにもなります。
このように歯とコラーゲンはとても密接な関係があるため、コラーゲンを補うことで歯を再生することを可能とする治療法が次々と研究されています。
血管もコラーゲン
コラーゲンは血管を作っている主な成分の一つです。
コラーゲンを補うことによってしなやかな血管を作り出すことができます。
血管が柔軟性を保つことは命に関わるくらい重要なことです。血管が硬く伸び縮みしなければ血流が悪くなり、血栓をできやすくします。
コラーゲンは、摂取しても全く吸収されない
そもそもコラーゲンとは、カラダに欠かせないたんぱく質のひとつで、お肌に弾力を、そして、骨の土台をつくり、関節に滑らかさを与えてくれるなど、私たちにとって、たいへん大切な栄養成分です。
ただこのコラーゲン、実はカラダに摂りいれられた際には分子が大きくて、そのままでは体内に吸収されることはなく、小さく分解された後に吸収、そして再度コラーゲンとして合成され活用されるのです。
この再生する力を養うことがとっても大事なのです。
その大切な再生を助けるのが成長ホルモンなのです。
ですから、コラーゲンを再生するためには、良質のタンパク質を取り、成長ホルモンを増進することが最も重要です。
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