Gabaは、成長ホルモンを増加する
GABAはγ-アミノ酪酸とも呼ばれる脳内神経伝達物質で、その英語名であるγ-aminobutyricacidの頭文字をとって名付けられたものです。
GABAはグルタミン酸が脱炭酸されてつくられます。
構造がよく似ているにもかかわらず、グルタミン酸が興奮性の神経伝達物質であるのに対し、GABAは抑制性の神経伝達物質で、興奮を鎮めたりリラックスをもたらしたりする役割を果たしています。
また、GABAはこれまでにも降圧効果などが報告されて特定保健用食品に用いられていますが、特別な物質ではなく、発芽玄米、トマトやジャガイモ、ナスなどの野菜や果物、発酵食品(漬け物、納豆、テンペ)、お茶、 チョコレートなど日常摂取する食材にも多く含まれています。
GABA をラットに投与すると、脳内神経伝達物質に変化があり、また、記憶行 動の改善が観察された。
また、ラットに GABA を投与すると、血中の成長ホルモン濃度が顕著に増加することがわかった。
その結果、GABA 投与により、成長ホルモンが増加し、肝臓や脳のタンパ ク質合成が促進する。
タンパク質の合成には、エネルギー源として脂肪などが使われている。
そのため、GABA投与後の血中の中性脂肪や遊離脂肪酸濃度を測定したところ、血中脂肪は低下していた。
これは、内臓脂肪も燃焼しているということでしょう。
基礎代謝が上がり、ダイエットに繋がります。
GABAは脳内神経伝達物質であることから、摂取され体内に入ったGABAも脳に取り込まれると思われがちですが、血液脳関門を介して脳内に取り込まれることはありません。
他の経路で取り込まれていると思われています。
最近の研究で、摂取したGABAが心や体に及ぼす影響が徐々に明らかになってきています。
ヒトに対しても、GABA の摂取により脳波(α波)の放出頻 度が増すことや、リラクゼーションの誘導、抗ストレス作用の起こることが明らかになっています。
実際に大脳皮質や小脳、海馬でたんぱく質合成を測定すると、GABAの投与量に比例して大脳皮質や小脳のたんぱく質の合成速度が上がりました。
確かなことはわかっていませんが、GABAを与えると成長ホルモンが増加します。
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