Posted by antiage on 2016年2月3日
アンモニアは生体にとって有毒である。
このアンモニアを尿素に変えて無毒化する経路が尿素回路(Urea cycle)呼ばれる代謝経路である。
各組織で生成したアンモニアの窒素はグルタミンまたはアラニンとして血流で肝臓に運ばれる。
肝臓において,これらのアミノ酸はアミノ基転移でグルタミン酸に変換された後,酸化的脱アミノでアンモニアが遊離される。
アンモニアはこの尿素回路で尿素に変えられる。
なお,腎臓は、酵素をもつので,血中のシトルリンを尿素に変換できる。
- アンモニアは先ず、2 ATPの加水分解と共役してHCO3–と反応し、カルバモイル化される。この反応はミトコンドリア内のカルバモイルリン酸シンターゼIで触媒される。
- カルバモイルリン酸はオルニチン(Ornithine)と縮合し、シトルリン(Citrulline)に変えられる。オルニチンとシトルリンは特異的な輸送系でミトコンドリア内膜を通過できる。
- シトルリンは細胞質に運ばれ、アスパラギン酸と縮合し(ATPが必要)、アルギニノコハク酸に変えられる。
- リアーゼによって、アルギニノコハク酸のC-N間が切断され、アルギニンとフマル酸になる。アルギニンは次の段階5に回される。一方、フマル酸はリンゴ酸→オキサロ酢酸を経てアスパラギン酸に戻され、段階3で再利用される。細胞質のリンゴ酸は速やかにミトコンドリアに取り込まれ,これらの変化はミトコンドリア内で起こる。
- アルギニンはアルギナーゼによって加水分解され、尿素を生成すると同時にオルニチンに戻り、段階2に利用される。
このように尿素回路の中で、アミノ酸がオルニチン⇒シトルリン⇒アルギニンと変換しているのです。
理想はオルニチン摂取か
この回路を見ると、運動して、生成された毒素アンモニアをオルニチンを供給することにより、除去してあげるのが、最も効率的なアンモニア除去方法であることが分かります。
オルニチンの供給は、今まで、アンモニアの解毒に割いていた肝臓の働きを脂質やアルコールの代謝に回せるという効果もあるようです。
つまり、アルギニンの供給は、結果として、オルニチンを増やすことになるのですが、同時に尿素も増やすため、それを排出しなければいかないから、余分な負荷を身体にかけていることになると思います。
ちょっと、今日からオルニチンを摂取してみよう。
一般的な食材としては、しじみがオルニチンを多く含み
食生活に組み入れると自然に摂れます。
主なオルニチン サプリ
・ファイン しじみウコン肝臓エキス 630mg×90粒
・DHC オルニチン 30日分