ダウンエイジング (Rejuvenating)

Antiaging 時代は終わった。今や、ダウンエイジング(Rejuvenating)時代だ。何故なら、全ての細胞、器官は再生可能だ。即ち元来、人には若返る力がある。だから将来、不老不死の時代になるという人も居る。多分そうなるに違いない。

右利きが多いのは言語中枢が左脳にあるから

目次

  1. あなたは右利きそれとも左利き
    1. その比率
  2. いつから右利きばかりになったのか
    1. 石器の進化
    2. いつ人類は言語を使い出したか
  3. 最初の突然変異は左脳で起こった
  4. 左脳に言語中枢が主にあるから右利きが多い
    1. その他の左右の違い

 

あなたは右利きそれとも左利き

その比率

右利きが多いことは、皆さん周りを観ていて良く知っていることだと思います。 日本人の88%が右利きです。 その比率は、世界中、人種が違っても、住む地域が違っても、ほとんど変らない約9割(85%~90%)だそうです。   ということは、人種が分かれる以前から、人が地域を移動する以前から備わっていた遺伝情報と考えられます。   我々の祖先、猿やチンパンジーには、このような右利きの偏りはなく半々のようです。   そして、10万年以上前の石器では、出土する左手用の石器と右手用の石器の数は大差なく、右利きも左利きも半々であったと考えられています。  

いつから右利きばかりになったのか

では、いつから右利きが支配的になったのか。   少なくとも1万年前には、人間は、出土される土器から判断して、既に右利きが9割であったと考えられます。  

私は、言語機能を身につけたとき(約5万年前と想定されている)から、右利きの人の割合が大きくなったいう仮説を考え付きました。

 

石器の進化

250万年前から5万年前くらいの約250万年間、石器は原石を打ち欠いてつくった薄いかけらの剥片を製作していておおきな変化はありませんでした。 ところが、200万年以上停滞したが5万年くらい前から大きな進化が見られます。

カリフォルニア大学バークレー校の心理学者Thomas Morgan氏らのチームは、大学生184人の協力で石器製作における社会的学習メカニズムを擬似的に実験調査した。その結果、まねや模倣では伝播率が上昇することを示す証拠はほとんど得られなかったが、言語の使用による指導方法の改善では、石器作りの腕が上がったという。同チームは言語を使うことが効果的なツールを使うことにつながったとしている。

「このことから、人間の言語は、人類の祖先が石器の製作方法を教え合うために進歩した可能性がある。」 と言われているが、私は、全く逆で、言語機能が発達した結果、石器の製法が進化したと考えています。 言語は、突然変異で獲得し、石器の製法のためだけでなく、様々な生き抜くための術を発揮するために使われた。 例えば、狩猟技術であったり、餌のありかであったり、敵の位置であったりなどなど。  

いつ人類は言語を使い出したか

では、いつごろ言語を人は使い出したのだろうか。

完全な現生人の脳へと発展を促すような偶然の変異が「曙」をもたらした-これが、最も単純で簡素な説明と言えそうだ。・・・解剖学的構造と行動面での変化、この両者の関係が、約5万年前に一変したということだ。このときまで身体構造と行動はほぼ併行してゆっくりと進化したが、これ以降、身体構造が比較的安定した一方で、行動上の変化はどんどん加速し、文化を発展させた。・・・5万年前に起こったとされる遺伝子変異によって、ありとあらゆる自然・社会環境に対して生理学的変化なしに適応できる現生人独特の能力が促進されたこと、をさしている。

10万年前、ホモサピエンスは、アフリカの東アフリカ海岸あたりにのみ住んでいた。 ミトコンドリアの遺伝子ルーツ探索では、人類は、8万5千年前にアラビア半島に渡った1つの集団が世界に広がったと考えられています。 5万年前ごろから、世界全体に広がる大移動が始まったとようです。 そして、日本に人類が来たのが2万5千年前ごろと言われたいます。   この大移動も脳神経系の言語という機能が備わったために可能となったと私は考えています。  

神経系の変化とは何か
おそらく、この最後の神経系における変化が、音声言語を話す現生人の能力、つまり人類学者(一部略)のいう「音素からなりたち、無限の開放性があり、生産的な、完全に音声による言語」を操れる現生人の能力を促したのだろう。(296ページ)

何れも、「5万年前に人類に何が起きたか」クエン氏著からの抜粋    

最初の突然変異は左脳で起こった

脳神経系の、音声言語を話すという突然変異は左脳で起こりました。 人間の脳は、右と左の2つに分かれていて、その右側を右脳、左側を左脳といい、その間は脳梁と呼ばれる神経線維でつながれています。 右脳は体の左半分を制御し、左脳は右半分を制御しています。そして、言語を司る言語中枢というものがどちらか片方に入っていて、言語中枢がある方を優位半球、ないほうを劣位半球といいます。 ちなみに、右利きの人のほとんどは左が優位半球になっていて、左利きの人は左右半々くらいです。   言語中枢 左脳 95% 言語中枢 右脳 5% ごく少数ですが、両方に持っている人もいます。   右利き  90% 左利き  10%   そして、左脳に言語中枢がある人は右利きの人が殆ど。 右脳に言語中枢がある人は、右利きの人が半分くらい。   何か気が付きませんか。   そう、言語中枢がある脳が左右どちらかにあるかと、利き腕は、非常に強い関係性を持っているのです。  

左脳に言語中枢が主にあるから右利きが多い

最初の突然変異で獲得した言語中枢は左脳です。 その左脳は、右半身の動作を制御しています。   言葉を覚えると、言葉と同時にその内容を仕草(動作)で相手に伝えます。 そうすることによって、より相手に理解されやすく、良く伝わります。   例えば、「あっちに行け。」、「こっちに来い。」と言う時に手の動作で同時に相手に伝えます。 それが、右手の方が言語中枢と同じ左脳なので優位なのです。   脳梁を通してそれを右脳に伝達しそこから、左手を動かすのは面倒です。 多くの神経を経由しなければならず、しかも時間がかかります。   必然的に、右手を多く使うようになります。 これが、人間の9割が右利きになった理由です。  

最初の言語機能の突然変異が左脳で起こったため、右利きが多くなった。

  もしも、最初に右脳で言語機能の突然変異が起こったら、左利きの人ばかりになっていたでしょう。 そうしたら、文字を各方向などいろいろ世界が変っていただろう。  

その他の左右の違い

人間には、腕のほかにも左右対称の器官がいくつかあります。   例えば、足です。 足の利き足は、最初にどちらの足から歩き出すか、とか、下に落ちているものを踏むときにどちらの足で踏むかなどで確認されます。 右足が利き足の人は、80%強です。   目はどうでしょう。 目は、例えば、人差し指をかざして、右目で見、左目で見、そして両目で見ます。 両目で見た時と同じ位置に見える目が利き目です。 右目効きの人は、70%強です。   耳はどうでしょう。 受話器を好んで当てる方の耳が利き耳です。 壁に耳を当てて聞くとき、どちらの耳を当てますか。 よく、受話器をとってから持ち変える人や、右手でメモを取りながら、左手で右の耳に受話器を不便そうに当てている人を見ます。 不思議に思っていましたが、耳にも利き耳があるからです。 右耳利きの人は、60%強のようです。   この違いは、左脳の言語中枢との関係性の強弱の差が現れていると考えます。   耳は、言語情報を取り入れるところで、言語との関係性が強いはずですが、音は、どちらの耳でも同じように聞こえるので、 特に、左右の大きな違いは現れない。   耳については、はっきりしたデータが見つかりませんでした。 どちらの耳も同じように使っているひとも多いようです。   電話の受け方のアンケート結果 ・電話を右耳で受ける人は20% ・左耳で受ける人は30% ・両耳で聞けるという方が50% 耳は、左右の機能的利用価値にさほど差がないと言う事だと思います。 耳は、言葉だけじゃなく、自然界の音を取り込むためのものですから、音楽が右脳にあるのも左右の差がない理由だと思います。   どちらの耳を聞き取りたい小さな音の方に耳を向けるか。 これで測定すると、利き耳が右の人が多少増えるのではないかと思います。   左脳に入った方が、直ぐに言語中枢に繋がり、一早く理解し言葉を発信することができるはずです。  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA