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高地に住む人が長生きな理由
ズバリ、空気が薄いから。 空気が薄いと酸素濃度は同じであっても、酸素量は少なくなります。 酸素が少ないと、酸素をエンルギー産生の原料としているミトコンドリアの活性も落ちます。 ミトコンドリアの活性度は、年齢と共に徐々に上がるのですが、それが抑制されるため長生きができるのです。
老化は、ミトコンドリア系エネルギーが解糖系エネルギーを凌駕することによって起こると私は考えています。 ですから、ミトコンドリア系を抑えてあげれば、その分長生きできるのです。
エネルギー生成系の変遷
真核生物の2つのエネルギー系は概ね以下のような変遷をする。 幼少期から青年期 : 解糖系エネルギー優位 中年期 : 解糖系エネルギーとミトコンドリア系エネルギーが均衡 老年期 : ミトコンドリア系エネルギー優位 つまり、ミトコンドリア系エネルギー優位な状況を防げれば長生き出来ると思われる。 ミトコンドリア系エネルギーを抑える最も効果的な方法は、酸素供給を抑えることである。 だから、空気の薄い高地に住む人は長生きなのです。
コーカサス地方の人は長生き
世界の中でも長寿者が多いことで知られているコーカサス地方は、黒海とカスピ海に挟まれたです地域の総称です。 コーカサス地方の中でもグルジアは、長寿国として有名です。
グルジアには長生きのお年寄りが多く、しかも元気に働いているといわれています。特に100歳を越えるご長寿の多くが、山間部の村に住んでいるようです。100歳を過ぎても馬を乗りこなす老人もいるのだとか。
カスピ海ヨーグルトが良いだの未精白のパンやナンを食べているからだと言われているが、そんなの関係ありません。 食べ物を真似てもだめなのです。 グルジアは、日本では国名として2015年4月まで政府が使用していましたが、今はジョージアと呼ばれています。 お相撲の栃ノ心の出身地ですね。以前は、グルジア出身として紹介されてましたね。 ジョージアは、コーカサス山脈を中心に国土の大部分が山岳地帯である。最高峰はシュハラ山(標高5201m)。200km離れたカズベギ山(標高5074m)が第2の高山で、唯一の活火山です。 空気は、かなり薄いです。
長野県は長寿
長野県は、男女ともに平均寿命(2013年度)が全国トップです。 男性1位 長野県 80.88 男性2位 滋賀県 80.58 女性1位 長野県 87.18 女性2位 島根県 87.07 長野県は、標高が高いので長生きなんですね。
塩分が多いと短命などと馬鹿なことを言っている放送局がありますが、塩分と高血圧の関係はほとんどありません。 野沢菜を食べ沢山塩分を摂っている長野県が最長寿県ですから、今日から、塩分を控えるのは止めましょうね。
海女の血管年齢が若い理由
海女の血管年齢が若い理由も、同じです。 数分間、息を止めて海に何回も潜る間、体に送られる酸素が制限されているのです。 そのため、ミトコンドリアの活性度は落ちています。 この酸素不足の状態は、高地に住んでいる人と同様なのです。
ベテランの海女は、動脈硬化の程度を反映する「血管年齢」が同じ年代の女性より10歳以上若いとの研究結果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームが発表した。水泳など有酸素運動が有効であることは知られているが、チームは「呼吸を止める潜水では、水圧の影響など別のメカニズムが働いている可能性がある」と指摘している。
チームは、三重県志摩・鳥羽地区と千葉県南房総市で、海女115人(40〜70代、平均経験38年)と同年代の一般女性83人の計198人を対象に、動脈の壁の硬さを計測。年齢ごとに、両グループそれぞれを健康な日本人5000人以上の平均データと比較した。その結果、海女は約11歳若い人と同程度だった。
毎日新聞
私は、酸素供給を抑えてミトコンドリアの活性度を下げることにより、相対的に解糖エネルギー系を活性度を上げ、成長ホルモンなどの分泌が促進されると考えています。 ミトコンドリアの勢力が増すと、核DNAを持つ母体が邪魔になってきて、それを抑制する作用が働きます。 これが老化の原因だと考えています。 ですから、ミトコンドリアの勢力を抑えることで、長生きすることができるのです。