Antiaging 時代は終わった。今や、ダウンエイジング(Rejuvenating)時代だ。何故なら、全ての細胞、器官は再生可能だ。即ち元来、人には若返る力がある。だから将来、不老不死の時代になるという人も居る。多分そうなるに違いない。
目次
- ミトコンドリアが寿命を決める
- ミトコンドリアとの共生
- ミトコンドリアは増やせば良いのか
- 老衰とは
ミトコンドリアが寿命を決める
ミトコンドリアが寿命を支配していることは、ほぼ間違いない。
テロメアとか活性酸素がどうのこうのと言っている輩がいますが、枝葉末節の議論です。
アホですな。
何故なら、ミトコンドリアという生命体が我々の先祖にエイリアンとして入り込む前の生命体には、寿命という概念がないからです。
このことが、全てを物語っている。
ミトコンドリアと共生していない真正細菌と古細菌には寿命はない。
何万年でも何十万年でもいや何億年でも何十億年でも、生命を維持する環境さえ整っていれば生き続けることができる。
そこには、老化や老衰など存在しない。
我々、真核生物は、総じて老化、老衰をして死にいたる。
これは、真核生物固有の現象である。
つまり、これは、真核生物だけにミトコンドリアが存在し、ミトコンドリアがいなければ老化、老衰はないと考えられる。
ミトコンドリアが老化、老衰の指令を出しているのである。
我々は、このミトコンドリアと上手に付き合うことによって、寿命をいくらでも延ばすことができるようになるだろう。
ああ、 ミトコンドリア。
されど、ミトコンドリア。
TEM of mitochondrian in human, pancreatic acinar cell
ミトコンドリアとの共生
ミトコンドリアが我々の細胞に入り込んだのが20億年前。
そして、しっかりと共生を始めたのが12億年前と言われている。
そう、有性生殖が始まったのも12億年前。
何と8億年の歳月を掛けて、ついにミトコンドリアというバクテリアは、我々の細胞内に住み付けるようになったのです。
カンブリア時代に生物が爆発的に発生してから、5億5千年ですから、それよりも長い年月ですね。
それだけの年月を掛けて、ミトコンドリアは、我々の母体であるDNAに働きかけ、細胞分裂を抑えたり、アポトーシス(細胞死:細胞の自殺)をさせる機能などを身につけていったのです。
ああ、 ミトコンドリア。
されど、 ミトコンドリア。
凄いですね。本当に、ミトコンドリア。
ミトコンドリアは増やせば良いのか
そうではありません。
ネット情報を見ると、「ミトコンドリアの増やし方」などという記事を目にします。
ミトコンドリアを増やせば良いと思っている輩が多いのが、気になります。
ミトコンドリアは、エネルギー生成工場だから、増やしてエネルギーを増やせば良いと単純に思っているのでしょうか。
エネルギーの生成系は、子供のときは、解糖系が有利で、成人になると、均衡し、老人になるとミトコンドリア系が有利となる。
子供が元気に走り周り、老人が静かに過ごすのは、このエネルギー生成系の変遷のためです。
ミトコンドリアって、老人になると自然に増えて有利になっているのです。
このことから、単純にミトコンドリアを増やせば良いといことではないことが分かる。
我々がすべき事は、解糖系、ミトコンドリア系を共に共生して元気にすることでしょう。
バランスが大切なのです。
老人になると、ミトコンドリア有利になっているので、寧ろ解糖系に着目すべきなのかも知れませんね。
ひょとすると老人は、糖類、炭水化物を摂るべきなのかも知れないのです。
ダイエットブームのせいか、無闇に糖質や炭水化物を摂らないようにする人が多いですが、糖類は、赤血球に不可欠で、頭は、解糖系の働きです。
糖質を摂らないと、赤血球も、頭も働かなくなってしまいます。
ケトン体が代替すると言われますが、全てを代替できているかどうか疑問です。
食事もバランスが大切ですね。
何故老化するのかについては、まだ、まだ、謎だらけです。
ですが、ミトコンドリアが細胞を自殺させることも、分裂を抑制することもできることは、分かっています。
つまり、私を生かすも殺すも、老衰させることも、ミトコンドリアの意志で可能であると言うことです。
ミトコンドリアの機嫌を損ねたくないですね。w
ああ、 ミトコンドリア。
されど、 ミトコンドリア。
老衰とは
老衰とは、ミトコンドリアが細胞分裂を抑制することによって起こる。
新陳代謝が行われなくなること、すなわち老衰です。
だから、ミトコンドリアの数、勢力はある程度制限するべきではないだろうか。
増えすぎたら、減らすとか。
少なくとも老人がミトコンドリアを増やすのは、得策ではないでしょう。
もっと老衰します。w
核DNAの分裂は、ミトコンドリアが抑制しますが、ではミトコンドリアDNAの分裂を抑制ものは何なのか。
何もないのか?
そんなことはない。
それを知りたい。
ああ、 ミトコンドリア。
されど、 ミトコンドリア。
「ミトコンドリアを増やす方法」この記事でも、同様のことを書いてます。
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