増えるかも知れないし、増えないかも知れない
詳しいことは分かっていないのです。
ただ、ナイアイシンとNMNとの間には関係があるので、ナイアイシンが増えれば、NMNも増えることが予想されないこともありません。
その条件などについても、分かっていません。飢餓状態で、変換されるとも言われています。
飢餓状態では、成長ホルモンも分泌盛んになりますから、NMNは単なるその結果なのかも知れません。
まあ、現段階では、ナイアシンを摂っても増えないと認識しておいた方が無難でしょう。
食品として摂取されたナイアシンは主に小腸から吸収され、体内でニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)という物質に変わり、機能を発揮することが知られています。最も良く知られている生理作用は、細胞の中でエネルギー源となる物質を作り出すことやアルコール等を代謝するために働く酵素タンパク質の補助(補酵素)としての作用です。例えば、乳酸脱水素酵素やアルコール脱水素酵素が挙げられます。
平常時は休眠状態なのですが、飢餓状態になると増えるNADという物質の働きかけでサーチュイン遺伝子は活性化します。
そのNADの原料となるのがビタミンB3(ニコチン酸アミド=ナイアシンアミド)で、ビタミンB3がNMNに変化してNADを作るのです。
この4、5年で、老化や寿命のシステムの解明に非常に大きな進歩がありました。どういう機能が、老化によって低下するのかわかってきたのです。そのなかで、NMNの投与が、全身の機能を保持し高めるのに劇的な効果があるという報告があります。
NMNとはニコチンアミドモノヌクレオチド(Nicotinamide mononucleotid)の略で、体内に元から存在する化合物です。このnmnはセントルイスのワシントン大学医学部発生生物学部門・医学部門(兼任)教授の今井眞一郎教授によって発見され、細胞がエネルギーを使用する際に重要な機能を発揮するのだそうです。
このNMNは生きている間は常に体の中で作り出されていますが、加齢とともにその生産能力が低下してしまうのです。これによって老化や、様々な健康被害を引き起こしていることが分かったのです。
NMNはビタミンB3(ナイアシン)から作られる物質で、私たちが身体の機能を保つのに必要なNADという物質に変換されます。そもそもビタミンB3は熱に強く、糖質や脂質、タンパク質の代謝に不可欠だといわれています。また循環器系や消化系、神経系の働きを促進する働きも持っています。
NMNも同じようにタンパク質を活性化させ、これによって膵臓や肝臓、筋肉や脂肪組織へと身体全体の健康な代謝を促進する効果があります。老化するとNADが減少してしまい、NMNもまた体内で作る能力を減少させてしまうのです。
ナイアシンは、過剰摂取注意です。とても危険です。
ナイアシンフラッシュは、一種の炎症状態を引き起こしているので、
好ましい状態とは言えません。
ナイアシンはビタミンB3なので、不足することもあるのですが、ビタミンの
摂り過ぎも体には良くないのです。
大量投与により、消化器系(消化不良、ひどい下痢、便秘)や肝臓に障害
(肝機能低下、劇症肝炎)を与えた例が報告されている。これらをまとめた論文及び関連する論文から、ニコチンアミドの健康障害非発現量を25 mg/kg 体重、ニコチン酸の健康障害非発現量を6. 25 mg/kg 体重とした。
フラッシュでる程摂るのは危険です。
バランスの良い食事をしていれば、ナイアシン自体、別個にとる必要はありません。
NMNと飢餓状態
NMNが飢餓状態になると増えることとは分かっています。
飢餓状態になると、体内の血糖値が下がり、盛んに成長ホルモンが分泌されるのです。
その結果、NMNが増えているのでしょう。
NMNはエネルギー生成に関係していています。
ですから、エネルギー原料が不足状態である飢餓状態では、エネルギー生成効率を上げて飢餓を生き抜く必要があるからNMNが増えます。
「NMNはその際、生成される物質に過ぎない」私は、そう思っています。
私はNMNに全く興味もないし、ナイアシンなんてどうでもいい。
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