月: 2016年4月

動脈硬化って名前が変

動脈硬化が問題か?

動脈硬化が血管疾患の原因ではない。 心筋梗塞も脳梗塞もくも膜下出血も、脳出血も、決して動脈が硬くなったために起こっている疾患ではない。

なのに、何故、動脈硬化と呼ばれるのだろうか。

昔、まだ、血管疾患のことが良く分からなかった時代に名づけらえれた名前が残っているのではないか。 アテロームやプラークで出来た内膜の隆起が血管を狭めることが問題なのであって、血管が硬くなったことが根本的な問題ではない。 くも膜下出血などの出血系も、アテロームやプラークが出来てた結果として、血管から血が出ている。

動脈厚化と呼んだほうが適切だろう。

つまり、単純に老化による血管の硬化が問題なのではなく、アテロームのように脂肪や油が溜まったり、歯周病菌などにより炎症を起こして、主に血管の内壁が隆起するのが問題なのである。 問題は、血管の炎症などによる腫れである。 歯周病菌は、口腔から、食道、胃を通って、腸に運ばれると、腸内細菌叢の構成を変化させ、腸内の透過性が増し、歯周病菌を体全体にいき渡せていることが、最近の研究でわかった。 先ず、根本原因である歯周病を完治させることが、とても大切なことです。 これだけで、全てが解決する訳ではないでしょうが、必ず心疾患や脳血管疾患の確率を下げ、予防に繋がるはずです。 歯周病を軽視せず、撲滅に努力してください。   血管の検査には、以下のようなものがあります。

血管年齢測定器 PWV検査(脈波伝播速度検査)

PWV検査は、血管の状態を調べる機器。 横になって両手足に血圧計のカフを巻き、血圧、血流の速度を調べるというもの。 血管年齢を測ることで自分がいま、どんな状態なのかが分かる。 グラフでいま、どこに位置しているのかが重要。 血管年齢が実年齢より高くても血管アンチエイジングを行えば、血管年齢を下げることができるといいます。ただし個人差が大きく、すぐに血管年齢が下がる人もいればなかなか下がらない人のいるそうです。 PWVの検査費用(目安)¥400程(3割負担) これは、血管の狭窄の検査かなあ。

FMD検査(血管内皮機能検査)

FMD検査は、超音波装置で、血管の伸縮を見る検査。これで動脈硬化になる前の血管の機能低下ををみることができるというもの。動脈硬化になる前の段階から血管の健康度が分かるのでこの検査で悪い結果が出ていたら予防対策ができる。 検査方法は、10分間横になり超音波装置をあてるだけの簡単な検査。 FMDの検査費用(目安)¥600程(3割負担)

歯周病は怖い

全身に影響している歯周病

歯周病(歯槽膿漏)は、成人の約8割以上がかかっている病気です。 ふじた歯科 歯周病 菌の全身への影響 原因はプラーク(歯垢)や歯石に存在する細菌(ばい菌)とそれらが作り出す毒素によるものです。 しかも恐ろしいことに、その菌や毒素は口の中だけにとどまりません 歯周ポケットから歯肉の中に入り込み、歯肉の毛細血管から大きな血管へ、そして循環で心臓に送られ、全身に回ることになります。 また、高齢者で、飲み込みがうまくいかなかったり、咳の反射が弱くなるため、口の中の細菌が気管に入っても押し出すことができずに、肺に入り込んでしまいます。 誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。 また、歯周病の患者さんで非常にリスクのある病気の一つに感染性心内膜炎という病気があります。この病気は歯ぐきが健康な人に比べ、歯周病の患者様の発症率が1.5倍から2倍多いと報告されています。 発症すると命に危険性のある怖い病気です。 特にもともと心臓の弁に異常のある方は要注意です。 歯周病菌が心臓の弁に付着しやすいからです。 いったん細菌が弁に付着するとそこで細菌の増殖が始まります。 すると心臓内の血流に渦が生じ、よどんだ血液は固まり血栓を形成します。 血栓が全身に飛んで脳の血管を詰まらせると脳梗塞が、心臓を養う血管を詰まらせると心筋梗塞が起こり重篤な後遺症を引き起こすことがあります。

歯周病を治すには、以下のサイトをご覧ください。

口腔ケア

虚血性心疾患とは

虚血性心疾患とは 心臓は1日に約10万回も収縮・拡張を繰り返し、全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。 この収縮・拡張する心臓の筋肉(心筋)に、酸素や栄養を含む血液を送り込んでいるのが、心臓のまわりを通っている冠動脈という血管です。 虚血性心疾患とは、この冠動脈が動脈硬化などの原因で狭くなったり、閉塞したりして心筋に血液が行かなくなること(心筋虚血)で起こる疾患です。 動脈硬化とは、老化によって血管が硬くなったり、血管の壁に脂肪などの固まり(プラーク)が蓄積して血管の壁の一部が盛り上がり、血管の内腔が狭くなっている状態です。 冠動脈が動脈硬化などで狭くなると、血流が悪くなって心筋に必要な血液が不足し、胸が痛くなります。これが狭心症です。 さらに動脈硬化が進み、何かの原因で血管内のプラークが破れて冠動脈の血管内に血栓ができ、完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態が心筋梗塞です。 心筋に血液が行かないと、その部分が壊死してしまい、壊死の部分が大きくなると心臓の収縮・拡張ができなくなるため、命にかかわる危険な状態となり、緊急の治療が必要です。 最近は、狭心症の中でも心筋梗塞に移行しやすい不安定狭心症と、心筋梗塞を合わせ、急性冠症候群と呼んで原因や病態、治療について研究されています。 なお、心筋虚血により心筋の収縮力が弱まると心不全状態になります(虚血性心不全)。また心筋虚血により心室細動など致命的な不整脈を引き起こすことがあります。 これらの病態を総称して虚血性心疾患あるいは冠動脈性心疾患と呼ばれています。  虚血性心疾患に含まれる疾患 ・狭心症 ・心筋梗塞 ・虚血性心不全 ・虚血性心疾患の致死性不整脈
虚血性心疾患の診断 虚血性心疾患を診断するためには、第一に心筋虚血によるさまざまな症状、たとえば狭心症や心筋梗塞、あるいは心不全、致命的不整脈と思われるような症状があって、 第二に心筋虚血があること、第三に冠動脈に動脈硬化性病変があることを確かめるというのが手順となります。 予防 狭心症と心筋梗塞は、どちらも動脈硬化が大きな原因となっています。それだけに予防の基本は、動脈硬化を促進させないこと。

歯周病は、完治しましょう。

脳卒中の種類

代表的な脳血管疾患、脳卒中

脳血管疾患とは、脳動脈に異常が起きることが原因でおこる病気の総称です。 脳血管疾患にはいろいろな種類がありますが、最もよく知られているのが脳卒中です。 脳卒中は、血管が狭窄(きょうさく)・閉塞することにより生じる梗塞や一過性虚血発作(TIA)などの虚血性脳卒中と、 血管が破れて生じる(内)出血やクモ膜下出血などの出血性脳卒中に分けられます。 nosottyu-koseizu img_006 脳血管疾患一覧 このように脳卒中は、脳血管疾患の84%を占める。 nosottyu-hassyobui 厚生労働省発表の「人口動態統計の概況」によると、平成26年1年間の死因別死亡総数のうち、脳血管疾患は11万4,207人で全体の9.0パーセントを占め、全死因の上位から4番目という結果になりました。 このうち脳梗塞は6万6,058人で、脳血管疾患で死亡したうちの58パーセントが、脳梗塞が原因で亡くなっています。 脳血管疾患で亡くなった方の数を性別で比較すると、男性は5万4,995人で男性死因の第4位に、また、女性は5万9,212人で同女性の死因の第3位という結果でした。 img_01  

動脈硬化とは

血管が厚く硬くなること

動脈硬化とは血管が厚く硬くなり、血液の流れが悪くなる病変のこと。 動脈はもともと弾力があり、血液がスムーズに流れるよう内壁がなめらかですが、何かの原因んで内壁に変化が生じ、流れにくくなってしまいます。 進行すると脳や心臓、足などにさまざまな障害を起こし、生命に関わる危険さえあります。 動脈硬化の現れ方はおもに次の3つのパターンがあります。 (1) 粥状(じゅくじょう)硬化 脳や心臓などの太い動脈の内膜に何かが溜まり、盛り上がった部分ができ、内皮から血栓ができる。そのために血管の内腔が狭くなり、血液の流れを妨げる。 お粥(おかゆ)のようなドロドロとした固まりである「粥腫(じゅくしゅ)」が発生してしまう動脈硬化のことです。 (2) 細動脈硬化 末梢(まっしょう)の細い動脈に発生する動脈硬化です。 脳や腎臓(じんぞう)、目の網膜などの0.1ミリぐらいのごく細い動脈が硬くもろくなることで、血管の壁が破裂して出血したり詰まったりします。 (3) 中膜硬化 中膜は、3つの層の中でもいちばん厚く、弾力もあり、強い血圧にも耐えられるようになっています。 中膜硬化とは、この中膜にカルシウムがしみ込んでたまることで起こる動脈硬化です。 なかでも圧倒的に患者数が多くのが(1)の粥状硬化です。 血管(動脈)は、内膜、中膜、外膜、の3つの層で構成されているのですが、粥状硬化は、大動脈・脳動脈・冠動脈などの太い動脈や、中ぐらいの太さの動脈の内膜に起こりやすいです。 粥状硬化は、動脈硬化の中でもいちばんよくみられるものなので、普通、動脈硬化と言うとこの粥状硬化のことを指します。粥状硬化は、「粥状動脈硬化」、「アテローム硬化」とも呼ばれます。 ※ちなみに、粥腫(じゅくしゅ)は、「アテローム」または「プラーク」とも呼ばれます。プラークの原因のひとつとして、歯周病菌があります。 粥腫(じゅくしゅ)が進行してどんどんと大きくなっていくと、血管の空間を狭くしていき、血流が悪くなってしまいます。これが心臓の冠動脈で起こると「狭心症(きょうしんしょう)」になってしまいます。 さらに粥腫が破裂して中身が出てしまうと、そこに血の固まりである「血栓(けっせん)」が出来やすくなり、血管をふさいで血流を止めてしまう場合もあります。 心臓や脳で、血栓による血流の停止が起こると、「心筋梗塞(しんきんこうそく)」や「脳梗塞(のうこうそく)」になってしまいます。

歯周病の魔の手

歯周病が狭心症・心筋梗塞や脳卒中の主な原因である動脈硬化症のリスク因子となることが多くの疫学調査により示されています。 歯周病原細菌による慢性感染が全身に軽微な炎症を持続させ、動脈硬化症を悪化させると考えられています。  

新潟大学の研究グループは、腸内細菌と全く異なる病的口腔細菌が腸内細菌のバランスを崩し、 その結果、腸の浸透性が亢進し、そこから入った内毒素が血流を介して様々な臓器・組織に軽微な炎症を持続させることが 歯周病と全身疾患を結びつける有力なメカニズムとして示されました。

腸管の透過性が高まり、その結果生じる内毒素血症により全身の炎症状態が亢進して、 メタボリックシンドロームの根幹にあるインスリン抵抗性を誘導することが示された。 口腔内を清潔に保つことが全身の健康を保つ大きな要因であることが科学的に実証されました。  

山崎和久教授らの研究グループは,歯周病の有力な原因菌であるPorphyromonas gingivalisという細菌をマウスの口腔から投与したところ、 腸内細菌叢を大きく変化させ、全身的な炎症を引き起こすことを明らかにした。 本成果により,腸内細菌と全く異なる病的口腔細菌が腸内細菌のバランスを崩し、その結果、腸の透過性が亢進し、 そこから入った内毒素が血流を介して様々な臓器・組織に軽微な炎症を持続させることが歯周病と全身疾患を結びつける有力なメカニズムとして示された。   40代では、約9割りが歯周病に罹っている。 なんとか治しましょう。

歯周病を退治するには、アジスロマイシンという抗生物質があります。

アジスロマイシンは抗生物質なので、その使用には注意が必要です。使わずに済むなら使うべきではありません。