ダウンエイジング (Rejuvenating)

Antiaging 時代は終わった。今や、ダウンエイジング(Rejuvenating)時代だ。何故なら、全ての細胞、器官は再生可能だ。即ち元来、人には若返る力がある。だから将来、不老不死の時代になるという人も居る。多分そうなるに違いない。

老化と筋力低下

目次
  1. 歳をとると足が弱るのは何故か
    1. 結論から言うと
  2. 治療の仕方
  3. 予防の仕方
 

歳をとると足が弱るのは何故か

何故、歳をとると足腰が立たなくなるのだろうか。 筋肉は、使わないと萎縮してしまいます。 たとえば絶対安静の状態で筋肉の伸び縮みが行われないと、1週間で10~15%の筋力低下が起こると言われています。 高齢者では2週間の床上安静でさえ下肢の筋肉が2割も萎縮するともいわれています。  

結論から言うと

活動意欲がなくなり、動かないから弱る。 使わなくなると、廃用症候群となり、終には神経の指令が届かなくなり、全く動かなくなる。  

廃用症候群

廃用症候群とは過度に安静にすることや、活動性が低下したことによる身体に生じた様々な状態をさします。 ベッドで長期に安静にした場合には、疾患の経過の裏で生理的な変化として以下の「廃用症候群の症状の種類」に示すような症状が起こり得ます。病気になれば、安静にして、寝ていることがごく自然な行動ですが、このことを長く続けると、廃用症候群を引き起こしてしまいます。
特に高齢者では、知らないうちに進行し、気がついた時には、「起きられない」「歩くことができない」などの状況が少なくありません。   過度に安静にしたり、あまり身体を動かさなくなると、筋肉がやせおとろえ、関節の動きが悪くなります。 そしてこのことが、さらに活動性を低下させて悪循環をきたし、ますます全身の身体機能に悪影響をもたらします。 最悪な状態では、寝たきりとなってしまうことがあります。 多くの老人が、足の筋肉が弱るのを防ぐために、ウォーキングや体操を行っている。 筋肉は使わないと直ぐにおちる。 宇宙飛行士も地上帰還時歩けない。 ほんとうに、瞬く間に筋力も、運動神経も劣化します。 運動神経とそれぞれの筋肉の連携が崩れてしまうのです。   歩かないと骨も弱くなる。 骨粗鬆症になります。   ほんと、足が弱るのは、あっと言う間です。  

治療の仕方

高齢者が一度廃用症候群になると、元の状態まで改善させることは難しくなります。 つまり廃用症候群は治療よりも予防が重要です。 心機能の低下や誤嚥性肺炎は普通の病気と同じように投薬を中心に治療を行います。 せん妄の時には精神神経用の薬を使用することもあります。 可能であればできるだけ早く元の生活に戻すことが大切です。 自宅から入院して廃用症候群になった場合は、入院のきっかけとなった病気が治ったら速やかに自宅に戻ると廃用症候群を防ぐことができます。 やむを得ず長期臥床が必要であった場合は、早いうちから病気の治療を妨げない範囲でリハビリを行うことも重要です。   適切なリハビリを実施すれば、必ず回復します。 早いことに越した事はありませんが、遅くなっても、老齢でも必ず回復します。 諦めずに根気良く適切なリハビリを続けて下さい。 適切なリハビリとは、何か? 人それぞれ、その時期によっても違います。 ですから、ここでいろいろなケースについて、個々に説明することはできませんが、いろいろな情報の下に判断してください。 遅すぎるということは、ありません。 私のお勧めは、加圧トレーニングです。 興味のある方は、こちらの記事「老人リハビリ加圧トレーニング」をご参照ください。     私も膝の人体を伸ばし、ギブスを1ヶ月嵌めたときには、ギブスをとった後、膝を動かすことはできませんでした。 筋肉に繋がる運動神経が欠落してしまったのでしょう。 その時は、若かったので、直ぐに回復しました。   老人は、もう少し時間が掛かるかも知れませんが、大丈夫です。  

予防の仕方

廃用症候群は、治療を必要とする疾患によって安静臥床を余儀なくされている状況で、運動をしないこと、寝ていること、日常生活に支障をきたす手足の位置や関節の角度(不良肢位)で長時間を過ごすことにより生じます。 たとえば、下肢を骨折して、ベッド上での生活が長くなると、骨折した下肢の筋肉が萎縮したり、関節が拘縮してしまうだけでなく、起立性低血圧や、静脈血栓症、誤嚥性肺炎や褥瘡を起こしやすくなります。   廃用性症候群を予防するためには、できるだけ寝た状態を存続させないようにします。 座位時間を増やしたり、ベッド上で上肢や下肢を動かす運動を行います。 人とのかかわりが薄れると精神機能の低下をきたすので、言葉をよくかけ、面会をよくするようにしましょう。

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